まねにも程がある
ダイソーの文房具コーナーを見ていたら見たことのあるボールペンがあった。どう見てもイタリアのERGA社の『Spira silver』のコピーだ。写真の下が本物で、上がダイソーの「スプリングボールペン」で、並べて見ると微妙な違いがあるけれど、本当によく似ている。
偽物はスプリングがクロムメッキではなくニッケルメッキでになっている他、ノックの部分がネジになっているとか、見えないところの仕上げが悪かったりする。
パッケージを見ると、もちろん製造は中国で、インクはスイス製で、ペンチップはドイツ製とわざわざパッケージに書いてあった。
プロポーションがほぼ同じだけれど、寸法に微妙な違いがあるので、どこかの見本市で見つけて、デジカメ撮影で作ったのかもしれない。
日本ではERGA社の『Spira silver』は発売されいないと思うので、これがコピーと気がついたのはきたきつねくらいだろう(^O^)。きだてたくさんの『イロブン 色物文具マニアックス』 に紹介されているけれど、残念なことに生産国の記載は間違っている。
最近、絵画の世界では和田某という画家が大々的な著作権侵害事件を起こしている。あれは誰が見ても複製としかみえないもので、モラルが問われるものだろう。
文房具でも随分コピー商品が出回っていて、日本のメーカーも対策に苦慮しているようだ。でも、完全コピーとはいえないにしても、日本のメーカーも売れているからといって他の商品の色をまねしたり、類似した形のものもあったりするので、注意しなければいけないだろう。
コピー商品を逆に考えると、それだけデザインが良い製品といえるのではないだろうか。『Spira silver』はISOTで紹介されてから4年くらいになるのに輸入販売されないのが、不思議でならない。
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