ISOT2006 筆記具と人間工学
ぺんてるのブースで、人間工学応用の「エルゴノミックス」をさらにバージョンアップした「エルゴノミックス ウインググリップ」があった。千葉大工学部との共同研究の成果だそうだ。
ウイングが付いた合体ロボのような形で、「驚異の筋力負担軽減率」ということらしい。「エルゴノミックス」のときも何を考えているのかと思っていたけれど、さらにスケールアップしたようだ。
続くときは続くもので、ゼブラのブースで人間工学に基づいたという筆記具「ニュースパイラル」というのがあった。こちらは早稲田大学との共同研究の成果だということだ。ネジリン棒のような軸と、三角ラウンドフリップを組み合わせて、握りやすく、疲れにくいということになっている。
きたきつねは、あまり人間工学というのを好きになれない。人間工学を応用したからといって本当に使いやすいかというと、首をかしげるものが多いような気がするのはきたきつねだけだろうか。
人の手は非常に優れた機能を持っていて、優秀な道具というだけでなく、高機能なセンサーでもある。だから、人間工学を応用して作られた道具は、柔軟な手の機能を押さえてらり、十人十色というようなものを使うときの癖を矯正されたりして、逆にストレスになって使いづらくなるのではないか。
手で使う道具は、もっとシンプルでいいのではないだろうか。筆記具に求められるのは、正しくきれいな文字が書け、美しい線が描けるのという機能であって、握りやすく、疲れにくいといった機能は本質ではないと思う。
ということで、「エルゴノミックス ウインググリップ」と「ニュースパイラル」は、将来的にきだてさんのところでイロブンコレクションとして永久保存してもらうことになるだろう。
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