ISOT2006 海外のブース
ISOTは「国際」が頭についているので、海外からの出展があるのだけれど、アジア勢が大勢を占めているようになった。中国、香港、台湾、韓国からが多く、ほかの国はごく少数だった。
以前はヨーロッパからも沢山来ていたが、商売にならないのでこなくなったのか、代理店が見つかってくる必要がなくなったのか、質量ともに減退している。
韓国や台湾も以前は良質な製品のメーカーが来ていたが、日本のメーカーに真似されたりして、わざわざ来るメリットを感じなくなったのではないだろうか。
だから、中国、香港、台湾、韓国のメーカーは、100円ショップ向けにしかならない安っぽくて、デザイン、色などいずれを見てもオリジナリティーの無いものを作っているところが大多数だった。
高級風万年筆などを持ってきているところもあったが、アメリカ市場だと売れるかもしれないが、日本ではちょっと無理な感じだった。
それだから、人が寄り付かない。それに、ブースにいる説明員もやる気がない感じだから、さらに人が寄り付かないという悪循環が出来上がっているようだった。それと、言葉の壁が大きいと思う。日本語を話す説明員を置いているところは少なく、英語しか通じないと、商談は難しいと思う。
面白いと思ったのは、台湾のNEPTUNE TAPE CO. LTDでみたカセットになった4種類のテープカセットをセットできる円筒形のディスペンサだ。セロテープ、メンディングテープ、蛍光マーカーテープ、セキュリティーテープの4種類を自由に組み合わせることが可能のようだ。
アイデアは非常に良いのだけれど、製品としての仕上がりは悪くて、日本市場で通用する品質ではない。そのままでは、まず売れないと思うけれど、デザインを変えると売れると思う。
もうひとつ気になったのは、出展者名簿には無いのだけれど、Purple Cowというカッターの台湾メーカーだ。
色使いが微妙だけれど、裁断機と円と楕円を切ることのできるカッターで、いずれも直線、波線、ミシン目の3種類の刃が付いている。アメリカですでに売られているようで、安全面の配慮も良くできている。
これもそのままでは商品として弱いけれど、ちょっと改良すれば面白いと思った。
最終日も4時過ぎになると、多くのアジアの出展者は片付け始めていて、帰ってしまったところもあった。
残りのメーカーは、展示品の投売りを始めていた。50円、100円、1000円均一にしているけれど、どんなに安くても売れないものは売れていなかった。それに気が付いてくれるといいのだけれど、気が付かずに来年は来ないのだろうなと思いながら見ていた。
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