google.com, pub-7269144570220091, DIRECT, f08c47fec0942fa0 文房具のデザイン: きたきつねの文房具日記

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2006年8月20日 (日)

文房具のデザイン

 2003年11月に、三菱鉛筆から「プロ仕様の性能と先進的なデザインを融合させたアーティスト志向の高級筆記具」として『uni Artis(アーティス)』が発売になった。最近あまり見ないと思っていたら、販売実績が伸びず製造中止になったらしい。
 確かに、斬新でユニークなデザインだったけれど、実用的にはどうかなと思っていたので、製造中止は当然だと思った。
 文房具のデザインについて考えて見たい。文房具は技術製品であり、その製品が使いにくかったり、使い方を誤る原因について、認知心理学者のドナルド・ノーマンが、「誰のためのデザイン?」の中で「原因は、ユーザーにあるのではなくデザイン側にある」としている。
 問題は、技術製品いいかえれば道具における「デザイン」と、アートの世界の「デザイン」とは意味が違ってしまっているのではないかと思う。製品がどのような機能をもたなければいけないかという部分についてデザイナーの個性が入いる余地はないだろう。
 デザイナーが典型的なユーザーでない場合には、製品の道具としての本来の機能は隅に押しやられたり、失われ、その代わり美しさや複雑な機能を追加されてしまうことになる。
 例えば、『アーティス』の楕円形の軸は、芯ホルダーやシャープペンを使うときに、芯の減り具合に合わせて軸を回転させて使うような使い方には向かない。回転して使うために、ユーザーによっては、クリップを外して使っている。見た目に斬新なデザインであっても使い勝手が悪ければ、ごく少数のお気に入りユーザーは残るけれど、売れなくなるのは当然だろう。

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コメント

芯ホールダーは、他にもあるので、作ってくれないと思いますね。

投稿: きたきつね | 2008年6月11日 (水) 22時11分

きたきつねさん、レスでもです。

ユニアーティスの直接的な後継商品でなくてもいいから、「クリエイター・アーティスト志向の高級品」というコンセプトの商品は今後も出して欲しいんですよね。
「それならアレッシイがあるじゃないか?」と言われそうですけど、あれは少し方向性の違う商品ですし、あまり好きになれそうもないし…
大体あのアレッシイもそうですよね、「アートとしてのデザインが優先してしまって、実用性が甚だ疑問」な商品…

あと例えば、「道具としての機能は二の次で楽しいオモチャに徹した商品」もありますよね。ジャンポップとか…
最近発売されたクルトガは、あれは機能と遊び心とを両立させた名商品ですね。

投稿: 通りすがり | 2008年6月11日 (水) 09時20分

通りすがりさん

コメントありがとうございました。

三菱鉛筆としては、大量に売れる見込みがないユニアーティスの改良後継商品は作らないと思いますよ。

三菱鉛筆は、もう少しデザインを総合化する必要があると思います。それに、ブランドイメージがバラバラです。

投稿: きたきつね | 2008年6月 9日 (月) 22時57分

おっしゃる通り、確かに使い心地はお世辞にも良い等とは言えない最悪のペンでした<<アーティス

でも商品コンセプトは良かったんですけどね。
「画一的な使い捨て感覚の安物じゃない、本格的なプロ志向の人の愛用品」を作ろうというのは。確かにこの商品外観はなかなか小奇麗でオシャレだし、軽くて精度も良いし「コリャイケるかな!?^^」と思ったんですけど、…いかんせん話にならない使い難さ…

でもこの商品、改良すべき所を改良しさえすれば良いペンになると思うんですよね。ちゃんと楕円軸を真円に直して、滑り止めもザラザラを止めてゴムにすれば…
今まで何度か三菱鉛筆さんに「ユニアーティスの改良後継商品を出して」ってリクエスト状出してるんですけど、聞き入れてくれてるかどうか…!?

投稿: 通りすがり | 2008年6月 9日 (月) 10時25分

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