伊東屋らしくない
先日、銀座の伊東屋に寄ってトイレを借りた時に、非常に気になったのは、トイレの表示と中のタイルが、伊東屋らしくないと思って帰ってきた。
毎日、見ていると、見慣れてしまって気にならなくなってしまうことはよくある。ガード下の焼鳥屋や場末のラーメン屋は、店の中が汚いのが売り物だったりするけれど、銀座の表通りの店はちょっと考えなければいけないように思うけれど、違うだろうか。
混雑しているときは仕方がないのかもしれないが、陳列棚の乱れも気になるし、レジの長い列は何か解決策があるような気がする。
フロアーマネージャーは、仕立ての良いスーツを着ていることが大切ではなく、目配り、気配りの方が大切ではないかな~?
実はここまでは、昨日の夜に書いたのだけれど、今日発売のビックコミックオリジナルを見ていて、ハタと膝を打ってしまった。
尾瀬あきらさんの『蔵人』というコミックに、きたきつねがいいたいことが書いてあった。焼き肉やで、「肉は一流だけれど、メニューと店主の頭は三流だけんな・・」と酒屋の安本さんがつぶやいたことば。主人公のせつさんが焼き肉屋のマスターに「お客様をおもてなしする気持ちです」ということば。どちらも、お客様の視点で考えるということを暗に示している。
一流ほど、大きな違いになってくると思う。数年前、銀座伊東屋から200mほどしか離れていない、安売りのオフィスデポが撤退したのは、一流と三流の違いを客が選んだということではないだろうか。
街の文具店が廃業せざるを得ないのも、荒れた店には客は行かないということにほかならない。新製品など並んでいる必要はない、ホームセンターのように安い必要もない、客が買いに行きたい店でなければいけないということだろう。
お店は、ものを売るだけではないような気がしている。
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コメント
わっしーさん
さすが支配人ですね。
同じ商品を扱っていて、同じ価格であれば、心地よい店に行くのは、だれでも同じだと思います。
投稿: きたきつね | 2007年1月22日 (月) 23時06分
近隣に大型店が出店オープンした時にうちの支配人が同じ事を言っておられました。
什器は古いかもしれないけれどぞうきんで拭いてきちんと売り場を整理すればきちんと見える。
何週間か雑巾片手に棚をひっくり返して掃除しまくりましたよー(笑)
掃除も仕事のひとつですから手が空けばダスター持ってうろうろしています。
売り場が乱れるのはお客さんが触った証拠。
なのでこまめに整理して又触ってもらわないと。
ぐちゃぐちゃで汚れていたら欲しい物でも触りたくないですものね。
また雑巾かけしなきゃ。
投稿: わっしー | 2007年1月22日 (月) 09時29分
わっしーさん
お店は、高級だろうが三流だろうが、それぞれなさなければならないことをしなければいけないと思います。
今は汚い焼鳥屋も、開店したての時はきれいだったと思います。それが、どんどん汚くなっていくのは仕方がないと思いますが、茶色く汚れた開店当時のお品書きの金額をマジックで上書きしてほおおって置くことはどうかと思います。
高級すぎないとか便利、楽しいというキーワードと、店をきちんとすることとは相反するものではないと思います。
一流は、もっと厳しいオブリゲーションがあると思います。
投稿: きたきつね | 2007年1月21日 (日) 21時49分
考えさせられますね・・。
日常仕事に追われはしていますが一番大事なことは何か?
ずっとそれを考えています。
新製品、話題商品、いち早く並べられる一流店。
文房具で今の時代それができるお店。憧れです。
地域にこだわる(会社方針がそうあるように)高級すぎない、便利、楽しい文房具を追求したい。
うちはこれでいいのです。
でも私には訪れるのも緊張してしまうようなそん一流店はいつまでも一流であって欲しいんですが・・。少しショックかもしれません。
投稿: わっしー | 2007年1月21日 (日) 19時42分