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2007年11月19日 (月)

日興エボナイト製造所

東京ビッグサイトで開催された『産業交流展2007』で、日本唯一のエボナイトメーカー『日興エボナイト製造所』に出会った。絶滅危惧メーカーの一つといってもといってもよいだろう。

エボナイトは、天然ゴムに硫黄を加えて加熱して作られたものだ。文房具としては、万年筆の軸の材料として使われ、愛好者が多い。

エボナイトの特徴は、絶縁性が高い、高周波誘電体損失が小さい、耐老化性が高い、耐酸、耐アルカリ性に優れている、機械的強度が高い、吸水性が小さい、遊離硫黄がきわめて少ない。さらに、精密な加工、成型も容易で、磨くと黒くつややかな光沢がでるという。

プラスチックができる前に、エボナイトは電気の絶縁材料として大量に使われていた。懐かしいものでは、電電公社の黒電話がエボナイト製だ。

日本の万年筆メーカーのエボナイト軸は、全て日興エボナイト製造所から購入しているということになる。珍しいものとして、ハーモニカを見せて貰った。

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