紙のなんでも小事典
東京都北区王子にある『紙の博物館』のボランティアガイドが中心となってまとめた「紙のなんでも小事典」が講談社のブルーバックからでた。
著者はボランティアガイドといっても、皆さん製紙メーカーの一線の技術者だった方達ばかりで、現場を知っている人たちでなければ書けない部分も多い。それと、ボランティアガイドをされているだけあって、一般の人にも判るように工夫して書いてあるので、非常にわかりやすい内容となっている。
文房具好きには、必要な知識が網羅されているのではないだろうか。昔バターや石けんを包んでいた「硫酸紙」というのは、本当に硫酸を使って処理していたとは知らなかったし。溶接に使う赤茶色の面も紙だとは知らなかった。きたきつねも目から鱗が何カ所もあった。
た。
製紙の方法、紙の歴史、意外な所に使われている紙など、非常に興味深い。昔から疑問だった、風船爆弾についてはなるほどと納得できた。イベントなどで配 られるゴム風船は、ヘリウムガスが半日くらいで抜けてしまうのに、楮を使った和紙をコンニャク糊で貼った風船が、水素ガスが抜けずに太平洋を越えてアメリ カまで届くというのは不思議でならなかっ
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