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2008年4月 1日 (火)

トンボ鉛筆「Air Press」 (1)

Airpress_1

ノック式加圧油性ボールペンの「Air Press」がトンボ鉛筆から発売になった。

この「加圧油性ボールペン」というのは、これまでフィッシャーの「Space Pen」や三菱鉛筆の「Power Tank」のような、中芯に窒素ガスなどを封入して内部の圧力を高くした油性ボールペンのことを示していた。ところが「Air Press」では、「ノックすることで、中芯の空気を加圧する」という新たな方式をさす言葉として「ノック式加圧油性ボールペン」を使っている。「ノック式」であることが重要ということだ。

したがって、「Air Press」は、これまで無かった新しいタイプの油性ボールペンといえるようだ。中芯の空気圧を高めることで、従来の「加圧油性ボールペン」と同じように、インクフローが良くなり濡れた紙に書くことができたり、上向き筆記が可能となる。

ただし、「Air Press」では、ノックでペン先を引っ込めると加圧はなくなり、普通の油性ボールペンとおなじになる。

Airpress_2

「Air Press」の利点は、「加圧油性ボールペン」のように中芯を、ガスが漏れずに高い圧力を維持できる特殊なものにすることが必要なく、普通のポリの油性ボールペンの中芯でいいということなる。逆に、ペン軸に特殊な機構が必要なるということになっている。どちらが、有効かは使用目的と使い勝手になるだろう。加圧している状態は、本体の横に開いている窓から見えるようになっている。

「Air Press」の欠点としては、中芯が短い特殊なものを使っていることだろう。インクの量が普通のノック式油性ボールペンの半分程度しかないので、野外で使っていてインクが切れたときには、特殊な中芯故に非常に困ることになる。「Power Tank」などはインクの量が多いのと、透明軸ではインクの残量が判るから、予備を持って行くことができる。「Air Press」も予備を持って行けということだろうけれど、マーフィーの法則ではないけれど、使いたいときに急にインクが無くなり、予備の中芯を忘れてしまうものなのだ。

「Air Press」用の中芯が、田舎の雑貨店やコンビニで簡単に手にはいるとは思えない。どうにもならないときには、普通の油性ボールペンを買って、中芯を取り出し、指がインクで汚れることを覚悟してカッターで切り縮めるという技を使うことになる。この技が使えるだけ、「Air Press」が優れているということもいえないではない。

実際、今使っている「Air Press」は、途中まで使った「JET STREAM」の中芯SXR-80-07を短く切って差し替えて使っている。

でも、本当は、本体の軸の長さを普通のボールペンと同じにして、手に入りやすい中芯が使えるようにした方が良かったのでは無かろうか。

それに関して気になっているのが、「Air Press」本体の長さだ。この長さは、作業服の少し大きめのポケットの中に落ち込んだ時に、横になってしまい、引っかかって取り出せなくなるのではないだろうか。

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コメント

文具王もAirPressをチェックしていたようだ。

日経トレンディーネットに今日掲載の『文具王・高畑正幸の最新文具ワンダーランド』で【文具王】“指で加圧”するボールペン!現場に強いアイデアの数々に脱帽~第11回「エアプレス」を取り上げていた。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080415/1009384/?P=1

投稿: きたきつね | 2008年4月17日 (木) 22時00分

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