カンブリア宮殿「村上龍×日本一あったかい工場」
11月3日は「文具の日」。偶然かも知らないけれど、テレビ東京の夜10時からのカンブリア宮殿「障害者に働く喜びを」で、ダストレスチョークの日本理化学工業が取り上げられた。
日本理化学工業は、社員の7割が知的障害者という会社で、知的障害者が働きやすい職場をどう作ってきたかを再現ビデオも加えて、大山泰弘社長に聞いていた。
社員75人の工場で、54人が知的障害者で、その半分が重度の障害を持っているという。「障害者の雇用の促進等に関する法律」では社員が56人以上の企業は、社員の一定割合を障害者にしなければならないけれど、実際は達成できている企業は半分にも満たない現状なのに、どうしてそんなことができたのだろう。
日本理化学工業は、昭和34年に2名の知的障害者を受け入れてから、徐々に増えていったということだ。
障害者と働くときのために、健常者の社員に特別の社員教育はしていないということだ。自然に受け入れているらしい。知的障害に合わせて、仕事の分担を考え、作業を見直すことで、品質を保つ生産ができているらしい。
この会社が知的障害者を採用するときの採用基準として4つの約束があるということだ。これ
1.自分のことは自分でできる
2.一生懸命仕事をする
3.簡単でも良いから意思表示をできる
4.周りに迷惑をかけない
知的障害者を閉じこめるのではなく、社会の中で役割を果たすことができるようにしている企業は、金があるときには外面の良いメセナ活動をして、不況になると知らん振りする大企業よりもすばらしいと思う。
今、日本理化学工業はダストレスチョークに加えて、何にでも書けて、簡単に消すことのできるチョーク「キットパス」に力を入れている。サンリオのキティーちゃんブランドで販売も企画されているらしい。
「キットパス」は、粉がでないのでOA機器が沢山あるようなオフィスでの利用に良いと思う。ホワイトボードマーカーよりも発色が良く、薄くならないので、もっと普及して欲しいものだ。
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