成美堂ムック『東京の美しい文房具』
年末の忙しさにかまけて、きたきつねの文房具日記の更新が滞ってしまった。コンスタントに文房具は買い続けているけれど、気分的な余裕がないと、写真を撮ったり、試用したりするのがおっくうになる。
書籍類もじっくり見る時間がないので、滞貨してしまっている。今年の第一号に11月に成美堂からでたムック『東京の美しい文房具』を取り上げてみたい。
巻頭に木下綾乃さん、土橋正さん、浅生ハルミンさん、荻野アンナさんの4人の「私の逸品文房具」というインタビュー。それぞれのお気に入りの文房具を紹介している。荻野さんのディスクトップが一番きたきつねのと似ているような気がする。
これまでの文房具関係のムックではあまり扱っていない、ミュージアムショップで買える文房具類は、ちょっと視点が変わって面白い。
きたきつねは、国立博物館のパスポートを持っているくらいの博物館好きなので、ミュージアムショップの文房具はチェックしているつもりだ。今、オフィスの机の上にある南部鉄のフクロウの印入れは、茨城県立近代美術館のミュージアムショップのものだ。
雑貨店の文房具、カラフルな文房具、文房具の手作り、ロングセラー文房具の蘊蓄など盛りだくさんの文房具を堪能した後に、セレクトショップから専門店まで、一度は行ってみたい東京都内にある文具店の紹介が続いている。
文房具の小売店は、激減しているらしいけれど、小さなセレクトショップが善戦しているのをみていると、漫然と努力もせずに旧来の商習慣にドップリとつかっている文具店は消える運命しかないことがわかるような気がする。
本郷のスコスのように、ヨーロッパに直接仕入れに行って、自分の目で確かめた商品を集めてくるといった努力は必ず報われるのではないだろうか。日頃気になっていることを書いてしまった。
文房具のムックとしては、コンパクトにまとまって見ていて楽しい本といえる。地方から東京に遊びに来るときのために持っていてもいいかもしれない。
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