三菱鉛筆「STYLE+FIT」
「STYLE+FIT」は、「Sliccies」と同じでノックボタンが同じ色で、ノックボタンで使う色を選べないというのが、最大の欠点だ。
「HI-TEC-C coleto」は、替え芯に同色のノックボタンが付いていて、一緒に交換できるようにできるという部分の特許を押さえているからで、「STYLE+FIT」と「Sliccies」はこの方法が使えない。
「Sliccies」では、軸を透明にすることで、替え芯の色を確認しながらノックしてもらうことにしている。
「STYLE+FIT」では、軸の先端部分を透明に、替え芯に色とサイズが判るリング状にラベルを付けるという方法で欠点を回避している。
それは、茶色ように濃い色だと替え芯の色が黒と同じように見えることも回避するためでもある。
しかし、「Sliccies」よりも悪いのは、「STYLE+FIT」先端部分しか透明になっていないので、いちいち色を変えるときに先端部を確認しなければならないことだ。
「HI-TEC-C coleto」を追ったのはいいけれど、ノックボタンの色を解決できなかったのだろう。
同じようなことは、単色ホールダーにもいえることで、空の単色ホールダーは、ノックボタンの色が白と黒なので、鉛筆立てに入れてしまうと、いちいち取り出さなければ色が判らない。その点、「選べるリフィルペン」は、スタイルは良くないけれど、システムとしてはよく考えられていると思う。
「STYLE+FIT」は、替え芯をケースに入れて売っているので、このケースのデザインを最初から考えておけば、問題を解決できたのではないかと思う。
三菱鉛筆の製品デザイナーは、いくら単価が安い商品だからといって手を抜かずに、もう少し頑張って欲しい。商品のラインのデザインの統一性がないし、デザインも安っぽい。もちろん、工業製品としてはリスペクトできるところは沢山あるから、厳しくなってしまうのだ。
パイロットの「Opti.」は、アルやカーボンなどの質感をプラ軸で実現して、上品に仕上がっているのを見習ってはと思う。
| 固定リンク
コメント