OLFA「万能M厚型カッター」
今年の3月に発売になったオルファ「万能M厚型カッター」(写真下)がやっと多慶屋の文房具売り場に入ったので買ってきた。280円
「M型」というのは刃のサイズで、「中型」であまりポピュラーなものはない。一般的に文具店やホームセンターで売っているのは、L型とS型だと思う。
「M厚型」というのは、刃の厚さも0.45mmと普通の0.38mmよりは厚いということを意味している。この「万能M厚型カッター」については文具王の「最新文具ワンダーランド」に詳しく書いてあるので、そちらを読んで欲しい。ちなみにL型の刃は、厚さ0.55mmだ。
ここでは、以前から愛用している「M型カッター」(写真上)と「万能M厚型カッター」を比較してみたい。
きたきつねは、「M型」刃のカッターナイフを20年近く前から使っている。このカッターは、壁紙貼りの職人用として発売されたもので、壁紙を貼ったときの隅の余分な部分を切り取るために作られていて、刃を0.25mmと薄くしたものだ。
刃を薄くすると刃がたわむので、刃の幅を12.5mmにしている。だから、このカッターナイフは、基本的に一枚切りで、厚い紙を切ると真っ直ぐ切れないことがある。本当に無理に力を入れるとフニュフニュしてしまう。現在は、このM型刃を使う「特専M型」というカッターが売られていて、きたきつねの持っているM型のカッターはレアものになっている。
写真は、M型とM厚型の刃を10枚重ねた状態で、はっきりと厚さの違いが判ると思う。ほぼ倍の厚さになっている。
「万能M厚型カッター」は、刃の厚さを0.45mmに厚くして、S型よりも強度を上げて、L型よりもコンパクトなカッターとして使えるようにしたということだろう。
M厚型とM型の刃の違いは厚さだけではなく、刃の折り目のピッチが違うことが判ると思う。壁紙をカットするときは、切れ味を保つために、頻繁に刃を折るので、ピッチが細かくなっている。
M厚型刃の折り目のピッチは11.5mm、S型刃は8mmと、折る時に無理な力がかからずきれいに折れるように、刃の厚さとのバランスで決められてるようだ。
M厚型とM型では、刃の方向を変えて、右利き、左利きのどちらでも使えるようになっている。実は、M型は柱の部分で壁紙を切るときに、刃の方向を左右入替える必要があるので、両勝手で使えるようになっていたのをM厚型が踏襲しているということだろう。
実際に使ったことはないけれど、刃幅25mm、刃厚0.7mmの「特大H刃」というのもある。
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