新型ポメラを試用した

キングジムの新型の「ポメラ DM20」が12月11日に発売されたが、その一週間前に試用機を借りることができた。
今日まで使って見たが、「ポメラ DM10」が発売されて一年間ユーザーからの多くの要望を受けてのバージョンアップされていることが実感できた。
画面が1インチ大きくなったので文字は見やすくなったけれど、解像度は変わらないので表示文字数は変わらない。キーは、前と同じキーピッチなので、きたきつねの太い指でもブラインドタッチは問題ない。
一番良くなったのは、本体のメモリーが増強されて、編集できる文字数が8000字から28000字まで増えたことだ。8000字というのは、メモ書きだけなら問題ないけれど、ちょっと長い文書を書こうとすると、ファイルを切り替えなければいけないので、要望が多かったところだ。
編集文字数が増えたことに合わせて、扱えるファイル数が1000ファイルまで増えていて、きたきつねの場合、大量の編集途中の文書ファイルがあるので、非常にうれしかった。
PCの中に保存してある大量のテキストファイルを、PCに保存してあった状態のままmicroSDに落として「ポメラ」に入れてみたけれど、問題なく読み込み編集できた。5階層までファイル保存できるし、ファイル検索やソートもできるので、非常に便利だ。
キーの割り当ても非常にきめ細かにできるようになっているけれど、きたきつねの場合は、ディフォールトで問題ないようだ。他にも細かな操作性の向上が図られている。
辞書は、随分増強されていて、単語登録1000語になった。PCのユーザー辞書をそのまま登録するのは無理ということだけれど、登録辞書インポート機能を使ってPCで使っている辞書から使用頻度の高い単語を抽出したファイルを登録できるかどうか試してみたいと思っている。
ただ、「日本の野鳥名辞書」、「和英辞書」、「顔文字辞書」など30種類のATOKのオプション辞書が使えるので、特殊な用語以外は登録する必要がないかもしれない。
「ポメラ DM20」の新機能の目玉は、QRコードで3200字までの文書を画面に表示して携帯で読み込むようになったことだ。ポメラで作った文書を、携帯でメールとして送ることができるようになった。
もちろんQRコードは全角で200字までしかコード化できないけれど、大きなファイルはテキストを分割して表示される。まだこの機能は使っていないけれど、面白いと思う。
色々な要望は取り入れられているけれど、きたきつねが気になっていた二つの問題はそのままだった。

ひとつは、キーの位置で、ホームポジションのFとJのキーの位置が画面の中心に無いことで、ブラインドタッチの時に画面の中央の位置でキーに付いているホームポジションのマークを探すと無いのできになってしまう。
ディスプレーのサイズで、折りたたみのキーボードを収めるために仕方がないのだろう。これは慣れるしかないのだろう。

もう一つがmicroSDのソケットが、裏向き仕様のものを使っているところだ。microSDを取り出そうとすると、引っかかりが無いので、きたきつねのような指が太いと非常に苦労するのだ。
PCとのファイルのやり取りはUSBケーブルでするので、microSDは滅多に取り出さないということなのだろうか。これも慣れの問題ということになるのだろう。
もう少し試用してみようと思う。
「ポメラ DM20」 は発売になってまだ1週間にならないけれど、実売価格は、随分落ち着いてきているようだ。この価格帯だと、「ポメラ DM10」の発売当時の価格に近いので、買いやすいだろう。
この価格だとネットブックとはっきりと違う価格帯になっているので、区別もできる。
ちなみに「ポメラ DM10」 は、1万5千円台になっている。
噂だと、「ポメラ」は今後さらに新しいバージョンが検討されているということで、何が出てくるかちょっと楽しみだ。
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