ボンド「ウルトラ多用途S・U」改良版
ボンド「ウルトラ多用途S・U」のマイナーチェンジ版があったので買ってきた。写真を見ただけでは、ヘラがこれまでと違う今年か判らないと思う。
「ウルトラ多用途S・U」の問題点については、去年の9月に書いたけれど、キャップの設計が悪く、キャップのところで接着剤が硬化してしまうという欠陥商品だった。
メーカーのコニシは、店頭の古い商品を回収せずに、売り切れてからマイナーチェンジ版を出荷しているので、きたきつねの行動範囲でなかなか店頭に出てこなかった。
改良した製品と旧製品のキャップを比較すると違いがはっきりとわかる。改良版はキャップに中栓が付いているのが判ると思う。
この接着剤は、空気中の湿度と反応して硬化するので、旧製品ではキャップのネジ部分やキャップ本体を通過した空気中の水蒸気が接着剤を硬化することになる。
プラスチックは、水は通さないけれど、想像以上に気体を透してしまうから、注意が必要だ。改良版の製品は中栓で、湿度が通過する経路が長くなるので、硬化しづらくなっているはずだ。
湿度の問題は常識なので、セメダインの「スーパーX」では、きちんと対策されているの問題がない。
ユーザーは、ちゃんとキャップをしたはずなのに、ノズルが詰まって使えないので悲しい思いをしたことだろう。接着剤は仕事で毎日使うような場合を除いて、時々しか使わないのだから、きちんと対策をしておくべきだろう。
コニシは、クレームがあって問題点を認識していたはずだけれど、なかなか対策に動き出さなかったという印象を受ける。企業としてはマイナスイメージだと思う。
付属のヘラは、中央付近を押し出すとスタンドになって、作業の途中でヘラを置いて周りに接着剤が着きにくいという新式のものになっている。
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