ISOT2010 キングジムの野望
PCやiPhoneやスマートフォンのユーザーから見ると、名刺データを読み込んでUSBなどで連携して、住所録などにできないのはおかしいと思うようだ。キングジムのブースで、PC連携できないのはおかしいと、大いに吠えたユーザーもいたのではないだろうか。
でも、キングジムのコンセプトは、これまでの「POMERA」に見られるように、PCを使うことのできない「PC難民」のためのデジタル機器を提供するということに確信を持っているので揺らぐことはない。
だいたいPCを使える人達ならば、「PITREC」に27000円も出すくらいなら、2万円台前半でPFUの「ScanSnap S1300 FI-S1300」が軽く買えて、名刺からA4までの書類を読み込んでテキスト付きのPDFにできて、検索できてしまう。PDFにできれば、iPadで雑誌や書類を持ち歩いて読むことができてしまうなど、便利に使うことを考えるはずだ。
iPhoneでも内蔵カメラを使った名刺のデータ化ができるし、iPhone用の「Evernote」対応の名刺管理アプリケーションも発売予定されているし、なんということはない。
ということで、「PC難民」のひとたちが、ちょっと背伸びして「名刺をデジタルで管理してんだぞ」と見栄をはるための道具ということでいいのではないだろうか。
卓上メモ「mamemo」も全く同じコンセプトで、揺るぎがない。
「テプラ」PROの最上位機SR950というのも、エネループが使えて、なんでもできるスーパー「テプラ」だけれど、どうしてPCと連携できるテプラのSR3500P等の超廉価版を作って、テープで儲けるというビジネスモデルを考えないのだろうか。
ヒーターの革新的な改良が必要かも知れないが、セルフパワータイプのUSBで使えるPC用テプラというのも面白いと思う。
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