OLFA「キリヌーク」
オルファが新しい一枚切りカッター「kirinuq TS-1」を発売した。ブリスターパッケージには「キリヌーク」と印刷されているが、製品本体には商品名がなく「TOP SHEET CUTTER」となっている。
これまでも新聞や雑誌の切り抜き用の一枚切りカッターは各種発売されていて、きたきつねは色々なカッターを試した結果、HILTEXのウサギの耳に落ち着いている。ウサギの耳も、一枚の紙を机のような硬い表面の上において切ると、紙と一緒に机に傷がついてしまう。薄い紙を重ねて切る時も、下の紙も切れてしまうことがある。刃が固定されている一枚切りカッターの最大の欠点といってもいいかもしれない。
「キリヌーク」はこれまでの一枚切りカッターと違って、紙の厚さや紙質に合わせて刃の出方をコントロールできるので、使う人の力加減に左右されることなく一枚切りできるということだ。
実際に刃を、クリックのあるところまで出してみると約1.2 mmほど出てくる。このままでは、一枚切りどころか3〜4枚も切れてしまうはずだ。
刃をカッターマットに押し付けてみると、刃が上下することがわかる。刃がバネで支えられているようだ。
本体の表側にスライドバーがあってバネの強さを調節できるようになっている。このバネの強さを変えることで紙の厚さや質に合わせて確実に一枚だけ切るようにできる。OLFAはこれをAPC(オートプレッシャーコントロール方式)と呼ぶらしい。
実際に、何種類かの紙を切ってみたが、試し切りをしなければならないという煩わしさはあるけれど、確かにきれいに切れる。
写真は普通の紙と違って硬いフィルムのトレーペを切ったもので、バネの強さをMAXにすると下まで切れてしまうけれど、調節すると一枚だけきることができた。普通のコピー用紙を一枚硬いプラスチック板の上でバネの強さを調節して切ってみたが、プラスチック板に跡が残らずにきることもできるようだ。ただこれは、できるということで、実際には避けるべきだろう。
いつも同じ紙を切るのであれば、調節したスライダーの位置をマジックなどで印を付けておけばいいだろう。
本体に替刃が2枚内蔵されているので、大量に切り抜きをする時は適宜刃を交換することができる。
これまでオルファが出してきた一枚切りカッターの中では一番実用性があるものだと思う。
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