オート HVC
油性ボールペんのオート「HVC」は、去年のISOTで新製品として紹介されていたけれど、なんといってもオートの製品は扱っているところが少ないので、なかなか出会うことができなかった。
新タイプの最適粘度インク【i-fit】という、低粘度の油性インクということだ。もともとオートの油性インクは粘度が低くて滑らかだったので、それほど極端に粘度が下がった感じはしない。最適粘度インクといっても、紙に寄ってはボテがひどい場合があった。
ペン先は、お約束のニードルポイント。軸とノックはアルミで、クリップは、十分な強度をもつ炭素工具鋼鋼(SK材)を使うなど、200円のボールペンとしては、高級な感じで、細かな気遣いが見られる。なのに、なぜか先金がABS樹脂になっている。
デザインもなかなか良いのだけれど、残念なことに先金がABS樹脂というのが災いして、エンドヘビーとなって、後ろに重心があるために、バランスが微妙に悪いので、長時間筆記には向かないようだ。実は、他メーカーの100円ボールペンより軽く感じてしまう。
先金が真鍮にしてあれば非常にバランスがいいと思うのだけれど、簡単にサンプルが作れるのではないだろうか。金属部品は、プラスチック部品と違って金型が不要で、一個でも旋盤などで簡単に作ることができるという利点がある。
オートは大メーカーのように量産型のプラスチックではなく、金属部品を多用した筆記具を作っているのは、あまり知られていないようだ。無印良品のアルミ軸の筆記具はオートのOEMの可能性は高い。
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