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2011年8月10日 (水)

ISOT2011 落穂ひろい

新製品を見ていると、どうしてこのような製品を作ってしまったのだろうと思うような製品を見つけることがある。そのような製品のところは、だいたい通り過ぎてしまうのだけれど、時々変に力を入れていたりすると、つい寄ってしまって、持って生まれた性格らしく、いらないことを言ってしまう。

メーカーは本気で売れると思って金型まで起こして作っているのだから、売れなくてもきたきつねの責任ではないので、静かに通り過ぎると良かったのにと反省してしまう。

今回はそんな中から二つだけ拾っておきたい。

ひとつめは、簡易製本機で有名なJICの新製品「とじ太くんPhotobook Maker P15」だ。お手軽に写真屋さん顔負けのフォトブックが作れるということだ。

でも、市場ニーズから出てきたものでなく、簡易製本機の基本技術があるので、それを応用すればと非常にイージな発想だと思う。

裏表印刷で16ページのアルバムで表紙と紙代で1冊200円足らずと低コストなのだけれど、出来上がりはいかにも簡易製本らしいチープさだ。

何かの記念にフォトブックを作るとすれば、フォトブックには、それなりのクォリティーが求められるのではないか。特に、人に配るとすれば、なおさらだろう。

製本機本体は3,980円と、非常に安くしたつもりのようだけれど、幅15cm位の紙専用なので、他のサイズの製本もできないのだから、飽きたらゴミになるだけだろう。

1冊あたりのコストも一番安くて、消耗品だけで600円を超える。インク代と製本機の減価償却が入ると随分高いものになるようなきがする。

日東電工の光学式タッチセンサーのコンセプトモデルは、製品ではないが、新たに開発したセンサーを文房具に応用を考えたモデルということだ。

フレームに光学式センサーが内蔵されていて、フレームの中に文字や絵を描くとペン先の位置の座標データが読み取ることが出来て、その座標情報からペンの軌跡を記録できるものだ。

デジタルペンの先駆けとして、苦戦しているぺんてるのエアーペンとちがい、専用のペンではなく筆記具の種類によらずデジタル化できるというのは、アイデアとして非常に面白いのだけれど、フレーム状のものを紙の上に置くというのは、好ましいものではない。

フレームがあることによるデメリットは、書くまでもないと思う。

ぺんてるのエアーペンは進化を続けて、ボード付きのセンサーユニットから、センサユニットだけと非常に小さくなって、PCがなくてもよくなっていても、センサユニットがあるだけで使いにくい。さらに専用ペンというのも普及の妨げになっている。

紙とペン以外のものを付加してまで、デジタル化が必要なのかというところに行き着くのだろう。

最近は、家庭用のプリンターも複合機が多くなっているから、メモをデジタル化したければ、スキャンすればということになる。

メモをデジタル化するための製品を企画するならば、コンスタントに売れ続けている、タブレットデジタイザーとの違を考えてみてもいいかもしれない。

もしも、この光学式タッチセンサーが商品化されてヒットすることがあったら、きたきつねの目は節穴だったということになるだけだ。でも、節穴にはならないと思う。

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