ラベルライターの発明対価裁判の判決確定
今日最高裁第2小法廷で、「ブラザー工業」の社員と元社員がラベルライターの職務発明の対価計4億円を求めた訴訟の上告審が、原告、被告双方の上告棄却で結審した。
その結果、2人に計約5600万円を支払うよう命じた2審・知財高裁判決が確定した。この2名に対する報奨金13万円ずつだったようで、おおよそ2000億円を超える売り上げの対価としては少なすぎるといいうことで裁判になったのだ。
裁判になった発明は、ラベルに印字した文字をラミネート加工で保護し、シールにする発明で、キングジムの初期の「テプラ」で使われていた技術だ。「テプラpro」では、ラミネート加工していない。
キングジムのテプラは、現在は判らないけれど、ブラザー工業のOEMで、ブラザー工業からは「ピータッチ」という商品名で販売されている。
そういえば、以前ブラザー工業がキングジムを特許侵害で裁判を起こしたことを思い出した。
2002年1月にブラザー工業とキングジムが争ったラベルライターに関する特許権侵害訴訟は、結局、33億円のロイヤルティ支払いで和解した。
昔、きたきつねの職務発明特許の補償金は5千円位だった。結局売れなかったのだから、大きな顔はできない。
| 固定リンク
コメント