2012文紙フェア 「オート」
オートのブースでは、好評の「スマイルガチャック」に続いて、「スマイルスライドクリッパー」を作ったらしい。他社でもダブルクリップに模様をつけたり、取っ手の形状を変えたりと、オフィスユースからの脱却を図っているけれど、文房具の雑貨化は自然の流れだろう。
「スマイルスライドクリッパー」は、東京金属工業のスライドクリップをベースにしたOEMだと思うが、最近流行のプラスチックではなく、金属のままで加工したのが非常に良い。
ガチャックも特許が切れて、中国製のものが売られ始めているけれど、スマイルのようなデザインで差別化を図るという流れは妥当だろう。スライドクリップも同じような流れが必要だろう。
筆記具類も新製品が何種類か出ていた。その中で、面白いと思ったのは、鉛筆風の「木軸シャープ」にミニサイズで、これも雑貨化の流れ出はないだろうか。
オートの新製品の中で別の意味で気になったのは、「切り抜きプロ(複合式ハサミ・カッター)」だ。
携帯用ハサミが注目されてきたので、それに一枚切りカッターを組み合わせることで、お得感を狙ったのだと思う。
それは、ハサミの反対側に付いているカッターが、どう見ても危険な感じがするからだ。カッターはキャップを被っているけれど、外してみてすぐに、これまでオートが売ってきた一枚切りカッターと比べてカッターとその刃の形状が危険だと判断できた。
特にこの商品は、子供も使う可能性があるので、怪我する確率を考え、PL法を考えると、事前に安全対策を取る必要があるのではないだろうか。「一石二鳥」という言葉もあるが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということにもなりかねない製品だ。
きたきつねは一枚切りカッターについては、Hiltexの通称ウサギの耳と呼ばれる「セーフティーカッター」をよく引き合いに出すのだけれど、このカッ ターは、普通の使い方では手や洋服が切れず、新聞紙を重ねた状態で、上の一枚だけ切ることができるように刃の長さと形状が工夫されているのだ。これは非常 に良い教材になるのではないだろうか。
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