ISOT2012:石の紙
去年のISOTでも石の紙が紹介されていて、素材としての展示だったけれど、今回はノートなどの製品もあった。
MDSのブースで、説明していたスタッフは「全部石です」と断言していたが、石の紙と行っても、炭酸カルシウムを樹脂でシートに成型したもので、石だけでできている訳ではない。
炭酸カルシウムの含有量は80%〜56%で、樹脂はポリエチレン、さらに添加剤が入っているようで、用紙として使うには、コーティングなどの表面処理が必要らしい。
石の粉を使うということで、パルプを使わないので、森林資源の保全に役立ち、製造に水を使わないので水質汚染も防げるということで、環境に優しいというのが売りらしい。
一般の古紙の再生には、エネルギーやとう解や脱墨のために薬剤、水が必要なのだけれど、石の紙は回収、粉砕、造粒でPE加工の添加剤になるということで、リサイクルの面でも優位になる。
逆の見方をすると、ポリエチレンに炭酸カルシウムの粉を混ぜてシートにしたものだから、耐水性があるし破れにくいという特性がある。紫外線で分解され、燃焼しても有害ガス、ダイオキシンなどの発生は無いなど良いことずくめだ。
この石の紙は、台湾の龍盟科技股有限公司が特許を持っていて、製造もしている。「ストーンペーパー」、「keeplus(キープラス)」、「REPAP(リパップ)」、「ViaStone(ビアストーン)」など色々なブランドで売られているけれど、同じもののようだ。
MDSが、イタリア・コモ地方の文具メーカーCARTORAMA(カルトラマ)社が開発した新ノートブランド「OGAMI(オガミ)」のノートを輸入販売するらしい。
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