パイロットが書いた文字を消せるペンの訴訟を「請求放棄」
昨年1月にこすって消せるボールペンの特許を侵害されたとしてパイロットが三菱鉛筆を訴えた裁判が今日結審する予定だったけれど、口頭弁論でパイロット側が自らの訴えに理由がないことを認める「請求放棄」を申し立てて終結してしまったらしい。
最後の最後で「請求放棄」した理由については、パイロット側は説明しなかったらしい。
市場で勝負がついたということなのか、何かの理由で三菱鉛筆と裏で取引があったのかなど、いろいろと想像している。
それとも、フリクションインクの開発年から基礎特許が失効していて、特許権侵害が成立しないと判断したのだろうか。
それにしても、昨年2月の第一回口頭弁論から2年近く経ってからの「請求放棄」の理由を知りたいものだ。
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コメント
かんてつさん
ビジネス的には勝負がついていたのですが、それじゃあ訴訟する必要がなかったのではという何となく釈然としません。
特許判例データベースに近いうちに何か出るかもしれないので注目しておきます。
http://tokkyo.hanrei.jp/
投稿: きたきつね | 2012年11月 8日 (木) 22時17分
きたきつねさん、
この一件、決着が気になっていたので、わかってよかったです。双方とも、ビジネス上の、また技術的良心を重んじた結果の落としどころのように感じます。売らんがため、またエゴのために技術的良心が失われると、切り餅のようになったでしょうが。
投稿: かんてつ | 2012年11月 8日 (木) 21時01分