「エアロフィット サクサ」vs「メガサク PRO」vs「フィットカーブ」
実際に、CDを片手で切ってみた結果は以下のようになった。
「エアロフィット サクサ」は、一回で切断できた。無理な力は必要なかった。ちなみにきたきつねの右手の握力は55kgだから、成人男子の平均よりも強めになる。
「メガサク PRO」では、CDの端から36mmまでしか刃が進まなかった。
「フィットカーブ」では、CDの端から26mmまでしか刃が進まず、一番切断位置は短くなった。
同じ刃の長さの100円ショップのハサミでは、18mmしか切れないので、「フィットカーブ」はそれほど切れない訳ではない。
「エアロフィット サクサ」、「メガサク PRO」、「フィットカーブ」の3種のハサミでは、「エアロフィット サクサ」が一番強力ということになる。
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コメント
きたきつねさん、
長くなりますが補足します。
軸に嵌めたPOMリング、設計的立場からはコストダウンのためと推測します。つまり、プレスで軸穴を開けると、本来はシェービングをしてせん断による破断面を仕上げないと、回すときの感触が悪くなります。POMリングで(シェービングを省略しても)感触面はカバーできます。事実、プラスのHPには、
フィットカットの頃は、POMリングはラジアル方向だけに効果がある、と書かれていました。
ところが、フィットカットカーブを紹介した外部の記事では、そのあたりが抜け落ちて、万能な方法のように書かれました。
ベルヌーイカーブも同様です。
私が指摘したいのは、このような短絡的な喧伝がすべてを覆う傾向が強いことです。ネットを企業が自身の利益のために利用していることもあると思います。
同様の問題は、私が知る限りでも、バリで切っている某社のテープカッター、2ウェイに拘る故引きが重くなったテープのり、、等々、多にも多くあります。
これらを指摘するのが、識者の本来の役割で、そのことで品質が向上し、業界の発展に結びつくのだと考えますが、文具をとりまく現状は、悲惨です。
きたきつねさんの率直な指摘は、間違いなく各メーカーに届いているはずです。一方的なプロパガンダに終始している企業の姿勢によって黙殺されている
ことはあると思いますが、、
投稿: かんてつ | 2013年9月16日 (月) 06時32分
きたきつねさん、
その通りですよ!
大メーカーなんて、自己保身のかたまりですよ。
不思議と符丁が合ってます。
投稿: かんてつ | 2013年9月15日 (日) 20時59分
かんてつさん
8月末にプレスのあった「3D設計刃」の「フィットカットカーブ プレミアムチタン」のことでしょうか。
既に発売されているコクヨの「エアロフィットサクサ グレースタイプ」と同じようなコンセプトの刃の形で、あまり注目していませんでした。
大メーカーがこのブログを見てはいないと思います。
投稿: きたきつね | 2013年9月15日 (日) 19時27分
きたきつねさん、
きょうネットでみたら、プラスが新しいフィットカットカーブを発表していました。
刃の断面に反りをいれて、粘着材付着を防止したことを売り物にしていました。
他のブログでも指摘されていた噛みあいの重さを含め、切れ味にかんするクレームがあったのか、あるいは、きたきつねさんの指摘が功を奏したか、、
売り口上通りなら、これもまた大変結構なことです
投稿: かんてつ | 2013年9月15日 (日) 17時37分
きたきつねさん、
きょうLoftでみたら、コクヨは軸に(POMリングに加え)金属ワッシャを入れたことを売り物にしていました。
スラスト圧力(かしめ圧力)の維持に多少は効果があるかも、、
モノを分解してみたわけでもなく、あくまで推測ですが、この文具館の発言を参考にしていただけたなら、大変結構なことです。
投稿: かんてつ | 2013年8月30日 (金) 15時24分
かんてつさん
実際に使ってみると、フィットカーブはひ弱な感じがします。
市場でのイケイケ状態は息切れしてもう限界になるのでしょう。
投稿: きたきつね | 2013年8月17日 (土) 22時22分
きたきつねさん、
3種の比較、参考になりました。
はさみの刃には、厚みと同時に刃巾も、つまり強度が必要ということですね。
鍛造が優れているのも、この点ですね。
それにしても、天津でフル操業している光景が目に浮かびます。
文具メーカー(NB)の欺瞞的体質を改めて、ユーザーを大事にして欲しい。
投稿: かんてつ | 2013年8月17日 (土) 08時22分