「ペーパーナイフ PEEL & CUT」でテープが剥がせる秘密
最初の写真は、3Mの粘着テープ「透明美色」を紙にはって、上の粘着テープの一部を「ペーパーナイフ PEEL & CUT」で剥がしてみたところだ。
ナイフを取ってみると、粘着テープが白濁したように見える。
さらに、その粘着テープの粘着剤の部分を拡大してみると、粘着剤の表面が細な皺のようになっているのがわかる。そのため、粘着剤が紙と接する面積が非常に小さくなってしまい、紙に着かなくなっているのだ。
「ペーパーナイフ PEEL & CUT」の刃の部分を拡大してみると、刃に細かな凹凸の筋が入っていることがわかる。薄いナイフの刃が、紙とテープ間に入り、粘着剤を紙から剥がしながら進む時に、この刃の凹凸の筋が粘着剤に皺を着け、さらに刃の凹凸が細かいことから粘着面が少なくなり、刃に粘着剤が着かない。
ただし、ナイフの他の部分は、ステンレスの平滑面なので、粘着剤は着くことになる。しかし、刃の角度があるため、テープが上方向に押し上げられるために、刃を進めている間は、刃以外の部分とテープの粘着剤が触れることはないことになる。
次の刃の写真は、現行のペーパーナイフのもので、刃の凹凸の筋がハッキリしている。こちらの刃の方が、シールなどの粘着剤が強い場合に有利だと考えている。「ペーパーナイフ PEEL & CUT」の刃は、製造上凹凸が細かくなったようで、色々試してみたが、実用上特に問題はない。
最後が、きたきつねの10年以上使っているペーパーナイフの刃部分で、こちらは「アピールカッター」の刃に非常に近い刃付けになっている。長年の使用で、相当摩耗していて、凹凸の山は減っているが、特に問題なく使っている。
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コメント
きたきつねさん、
目からウロコで合点がいきました。
投稿: かんてつ | 2013年11月20日 (水) 16時04分