コクヨ:ジブン手帳ファーストキット
ジブン手帳を開発した大手広告代理店のクリエイター佐久間英彰さんとは、彼が学生の時から知っていて、ジブンが欲しい手帳を開発していて、2010年に発売したことは聞いていた。その後も、佐久間さんとは何度も会っているのに、きたきつねはつい先日まで現物を見ていなかった。
きたきつねは長年使い続けている手帳があるのと、良く行く店で扱っていないということが原因で、10月12日に東急ハンズに行った時に、じっくりと「ジブン手帳 ファーストキット」を見てみた。
佐久間さんが力を入れたのがよく判る非常に良くできている手帳で、感心した。でも、やはりきたきつねのような老人には向かないようだ。
30日に佐久間さんに会う機会があったので、感想を話したところ、販売実績とも符合するということだった。
ジブン手帳についてのきたきつねの感想は、若いひとが使い始めるべき手帳で、その効果は、きたきつねのように老人になってビックリする程有効に活用できるというものだ。もちろん「DAIRY」や「IDEA」は誰でも使えるけれど、やはり多忙な仕事を進めているひとに最適化されていると思う。ただ、文字の印刷色がうすいので、年寄りや目の悪い人には見にくい。
ジブン手帳の効果が最も顕著なのは、ライフログ手帳「LIFE」で、自分や家族の人生に関わる記録を蓄積するのは早ければ早い程良くて、リタイヤしてから書くことは難しい。
それで、20代の人は人生経験が少ないので、「LIFE」の必要性はあまり判らないだろう。30代、40代になると、いろいろな経験を経ているので、「LIFE」の必要性が判ってくるころになる。
佐久間さんの話でも、販売データを分析すると30〜40代の売り上げが多いということだった。きたきつねの印象は、外れてはいなかったということだ。
非常に高密度の情報を書き込むことのできるページ数があるのに、携行も可能な位の薄さに仕上げているのは、コクヨの「MIOペーパー」を使っているからということだ。
インクのうすいのは、紙が薄いので、印刷する文字や線が裏写りし易いので、インクの色を薄くしているとのことだ。
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コメント
きたきつねさん、
ちょっとこじつけすぎたかも知れません。
ジブン手帳のことをことさら批評するつもりは毛頭ありませんが、、
別のブログで”ここまでジブンに尽くしてくれる手帳"という表現もありましたが、モノに託すあるいはジブンを投影するという(これブランドの原点?)そのあたりの感性は僕の年代(少なくとも僕自身には)薄いような気もします。
投稿: かんてつ | 2013年11月 5日 (火) 18時36分
かんてつさん
ジブン手帳は、佐久間さんがクリエーターになる以前から暖めていたアイデアなので、たこつぼ文化、ささら文化とはちょっと違った見方をしています。
投稿: きたきつね | 2013年11月 5日 (火) 14時55分
きたきつねさん、
共通するのは、広告代理店勤務のクリエイターが生み出した、という事に過ぎないのですが、ホイチョイはバブル前夜で消費をブランド化したところ、ジブン手帳は、がらっと替わって(ブランドに背を向けて)ジブンに向かっているのが、時代性のような?
”たこつぼ”引き合いに出すのが憚れる気もしますが丸山真男”たこつぼ文化とささら文化”というのもありました。対比としては似ている気もします。
投稿: かんてつ | 2013年11月 3日 (日) 10時11分
かんてつさん
ホイチョイプロダクションというのは、ビックコミックスピリッツを読んでいたので知っていますが、その後については感心が無かったのか、仕事が忙しくなったのかしてフォローしていません。
「気まぐれコンセプト クロニクル」という本があるようですが、きたきつねは読んでいません。
誰かレスしてくれるといいですね。
投稿: きたきつね | 2013年11月 2日 (土) 21時44分
きたきつねさん、
自分手帳、ほぼ日、等をみて思い出すのは、80年代のホイチョイ、気まぐれコンセプトです。
訳あって、”たこつぼ”コンセプトをよく覚えているのですが、自分手帳の”LIFE”と相通ずる、ような気がしています。非常に曖昧なコメントですが、同年代の方々の感想をきいてみたいです。
投稿: かんてつ | 2013年11月 2日 (土) 09時27分