シヤチハタ:電動ケズリキャップ
年明け早々にシヤチハタから発売予定の「電動ケズリキャップ」のプレスリリースを見てなんだか悲しくなってしまった。
7月のISOTで「ケズリキャップ」専用ボトルを見た時は、仕方がないかと無視していたけれど、電動のケズリキャップというのはどうにも見逃せなくなってしまった。
鉛筆削り「ケズリキャップ」シリーズの累計販売数量が100万個を越えたヒット商品となったことは喜ばしいことだけれど、だからといって何故電動にしなければいけないのだろうか。
手で削るよりも電動にした方が便利で売れるという安易な発想しかできないとすれば、シヤチハタという企業に対して大きな疑問符を付けたい。スタンプとスタンプインキについては、先進的でかつ優秀な製品を製造しているのに、文房具については三流というのはどこか問題があるのではないか。
製品としてみてみても、ペットボトルに巨大な電動の鉛筆削りを付ると、バランスが悪く、使わない時に寝かせておかなければいけないし、無理に立てて置くと倒れてしまう。本体は、どんな倒れ方をしても壊れないというのだろうか。
現在市販されている電動鉛筆削りは、削りくずを入れるための大きな容器を用意されているので、わざわざペットボトルを使う必要があるのだろうか。
電池も充電式電池にも対応せず、使い捨て乾電池をつかうことになることも問題があるだろう。
シヤチハタが力を入れている環境対応商品としてケズリキャップの元々の発想の原点を見直すべきだろう。
文具店の店頭にサンプルがおいてあったけれど、丁寧にテプラで「危ないので寝かせて置いてください」と注意が貼ってあった。
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コメント
かんてつさん
今年もよろしくお願いします。
電池の件は、鉛筆削りに電池を使うのかよということも含めて、使い捨てるのはやめようということです。
投稿: きたきつね | 2014年1月 1日 (水) 10時59分
きたきつねさん、
昨年は私の過激なコメントをアップいただいてありがとうございました。ブームの蔭で見逃されている事を、消費者また開発者の両面からコメントしたつもりです。きたきつねの文具館ならでは、と思っています。
この電動けずりキャップ、確かに発想の貧困さが如実だと感じます。
ただ充電に関しては、
電流を制御する専用チップはありますが、温度上昇が大きく、安全性の点で二の足を踏むのが実情です。
投稿: かんてつ | 2014年1月 1日 (水) 10時01分