ペーパーナイフというもの
きたきつねの机の上の筆立てに刺さっていたペーパーナイフを並べてみた。宝箱を探せばもう何本か変わったものがでてくるのだろう。ペーパーナイフは、オフィスの机の上の必需品だった時代もあるけれど、最近は知らない人も多いようだ。
写真を見て判るように、ペーパーナイフはナイフというけれど木製や竹製のものが多く、ステンレスのものもあるが、鋭利な刃が付いていないので、刃物ではないことがわかるだろう。
この他、ブロンズ、プラスチックなどを使ったものもある。間に合わせに、プラスチック定規をペーパーナイフの代わりに使うこともある。
ペーパーナイフは、封筒を開封したり、紙を畳んで二枚に切るといった目的に使う道具だから、鋭利な刃は必要ではない道具なのだ。。
封筒を開ける時には、封筒を手に持ってペーパーナイフの尖った先を封筒の隙間に押し込んで、紙の折れた部分を押し切っていくことになる。
紙を二枚にする時も同じで、手にもって切ることが多い。実際、大きな紙を切る時には手にもって切ることは難しいので、下に置いて切ることになるけれど、刃が付いていても平らな板で紙を切るのは難しいだろう。
枚数が多くなると、普通のペーパーナイフで切るのは無理になる。カッターナイフをペーパーナイフのように、紙を畳んで切ると、なかなか真っすぐ切ることは難しい。
きたきつねの愛用している「ペーパーナイフ PEEL & CUT」は、ペーパーナイフという商品名だけれど、本来はテープやシールを剥がすことが目的の道具で、紙を切るペーパーナイフとしての役割はおまけなのだ。
ところが、ハンドルに角度が付いていて、ナイフ程ではないけれど刃がついているので、平に置いた大きな紙を切るために最適な道具になっている。だから、お店でラッピングペーパーを切るのによく使われているし、ラッピング教室などでも必須の道具として紹介されているはずだ。
また、枚数が少し多くても紙を畳んで切ることも可能だし、無線綴じの本を分解する時にも使える道具になっている。
ついでに、カッターナイフは、紙を畳んで切る道具ではなく、紙を広げて、平において定規を使って真っすぐ切るのが本来の使い方だ。
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コメント
かんてつさん
ペーパーナイフは、道具としてよりもデスクアクセサリーの一つという位置づけが大きいような気がしています。
昔は、プレゼントによく使われていたような記憶があります。
投稿: きたきつね | 2014年3月 1日 (土) 20時33分
きたきつねさん、
半世紀近く前、学生時代の、最初のデザインテーマがペーパーナイフでした。
単純な道具なので、単一材料から削りだしたものと、機能と新しさを追いかけた複合材料のものに2分されたように覚えています。
モノに対するフェチ度、、(最近は余りにも多くのものがあって)限られた分野でしか興味の対象になりませんが、文具の世界では健在ですね。
うれしいです。
投稿: かんてつ | 2014年2月28日 (金) 21時07分