コクヨS&T:カルカット
コクヨS&Tから1月8日に発売された新型の刃が付いたテープディスペンサー「カルカット(Karucut)」(1260円)を東急ハンズ銀座で購入。他の店を探したが見つけられなかった。
プレスリリースの時から、新型の刃が非常に気になっていたので、テープを入れて切ってみたが、テープの種類によらず、真っすぐに良く切れた。エッジングで刃を作っていて、刃の山谷全ての部分が「刃」になっていることで、この切断能力を出しているようだ。
普通のテープディスペンサーに付いている、ノコギリ刃はテープを引き裂いているのと比べると切断面は非常に奇麗だ。
ニチバンのテープディスペンサー「直線美」は、使えるテープがセロテープやメンディングテープに限られるのと比べると、汎用性は高い。
刃を拡大してみると、横から見ると先端にわずかにRのついたノコギリ刃となっている。
上から見てみると、確かにノコギリ刃の山、谷に刃が付いている。刃のピッチは、通常のノコギリ刃の半分の約0.5mmと細かく、その分テープの切り口が直線的になるのだろう。
テープを「カルカット」と「直線美」で切ってみた。透明テープではなく、写真写りを良くするために、包装用のテープを使って見たが、写真左の「カルカット」はほとんど力がいらず、切り口はスムースで、右の「直線美」の場合苦手な種類のテープだったので、なかなか切れず、力を入れたので切り口は真っすぐだけれど、若干よじれてしまった。
「カルカット」の実物を触るまでは、切れ味が良いということは刃が鋭利で取り扱いに注意が必要かと心配したけれど、従来の刃と同じ程度に注意すれば問題ないようだ。
刃は、替え刃方式になっていて、切れ味が悪くなると交換できる。ただ、替え刃の価格が525円と本体の価格に比べると高めの設定となっているのが気になる。
カルカットのリールは、大巻のテープだけでなく、テープの中芯の径が1 inの小巻テープも使えるようになっている。
これは最近の傾向のようで、プラスのテープカッターTC-301やTC201でも同じようなリール構造になっている。
【追記】 ニチバンは、2月21日に「カルカット」と同一価格の「直線美 for Business」(1,200円)を発売した。替え刃も用意されている(300円)大小兼用プーリーはあるが、別売り(300円)となっている。
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コメント
かんてつさん
セロテープしか切れないニチバンの直線美は、コクヨのカルカットに完敗です。
勝負あったということで、終了ということですね。
投稿: きたきつね | 2014年3月 1日 (土) 20時27分
きたきつねさん、
ニチバンの”直線美 for Buisiness"、
コクヨへの対抗商品なのは明白ですが、どうも商品展開がへた、というより、大手NBとしては露骨すぎます。
単品で後追いするばかりで、メーカーあるいは大手NBとしてのポリシーがまったく感じられません。
技術開発、商品アイデアで競うのは当然ですが、それらが無い、単なるマネなど、大手がやることではありません。
おそらく、開発担当マネージャーが、定期的な人事異動で交代するので、その時々に売り上げ実績を残すため、と推察しますが、これでは若手が育たないし、いつまで経っても独創的な商品はでません。
最初の出願を分割し、しつこく粘って直線美の刃の特許登録を果たしたのは、承知していますが、この内容は発明とは到底言い難く、請求範囲がノッチレスとは異なり、また商品として公になっている、との理由での(特許庁として)やむを得ない登録でしょう。
組織として破綻が無いように、はもちろん重要ですが、それ以前に、組織がそれぞれの目的を明確にし、若手がモチベーションを持てるようにすること、これが、ニチバンには全く感じられません。
投稿: かんてつ | 2014年3月 1日 (土) 09時08分
きたきつねさんの情報力に感謝です。
2(?)番煎じのアイデアとは知りませんでしたが、良い工夫はどんどんやって欲しいです。
カルカット、背が高いので大振りに見えますが、底面積は案外小さく、また鷲掴みできるようにサイドに窪みをいれて(高いキャビスライドの金型で)、、等、
レジカウンターの店員さん等のヘビーユーザー意見も尊重しているようで、好感が持てます。
投稿: かんてつ | 2014年2月 8日 (土) 09時09分
かんてつさん
サゼッションありがとうございます。他にも小巻対応がありました。
あの刃だと、色々な使い方が可能だと思います。
投稿: きたきつね | 2014年2月 7日 (金) 23時53分
きたきつねさん、
カルカット、僕も買いました。
テープに挿入するハブが小巻にも対応可能なアイデアもなかなか、、細かいことですが。
また、エッチングで刃のコストが高いのでしょうが、ユニットにした点、、例えば折り返しタブ作製ユニットと互換、、などの展開も想像しています。
出願を検索しましたが、未だ公開されていなのか、見つけることが出来ませんでした。
投稿: かんてつ | 2014年2月 5日 (水) 08時36分