google.com, pub-7269144570220091, DIRECT, f08c47fec0942fa0 30度定規: きたきつねの文房具日記

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2014年5月13日 (火)

30度定規

30deg_ruler_1

4月23日放送のNHKの「ためしてガッテン」で「ハサミ!知られざる力 何でもジョキジョキ技」で30度の開きが一番よく切れるという実験をしていた。

ハサミにとって刃の角度が30度が最適な角度というのは良く知られているところだ。そこで、プラスチックの板で30度の定規を作って遊んでみた。

30度というのは、三角定規にあるけれど、定規だと傷が付くと使えなくなるので、プラスチック板にした。

愛用のフィスカースで試してみると、刃の角度が30度になるのは、一カ所だけだった。

刃の角度が30度より大きくなると、写真のように定規との間に隙間ができる。

30deg_ruler_2

角度が30度よりも小さいと、定規の先に隙間が出る。フィスカースの刃の角度は根元で大きく、一度30度になって先に行く程角度が小さくなるように作られているようだ。

30度のところで切り口ができると、後は角度が小さくても

30deg_ruler_3

ニッケン刃物の「BEAK」で試してみると、写真で刃を黒く塗った部分が30度になっていた。根元に近い位置と、先端にある程度の幅を持って30度になっている。

30deg_ruler_4

根元から先まで常に30度の角度になるというハサミでは、根元では30度になるけれど、それ以外は30度以下だった。このことは「刃あそび」のサイトにもデータがある通りだった。

30deg_ruler_5

色々なハサミで、この30度定規を使って遊ぶのもおもしろかもしれない。

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コメント

かんてつさん

実際に使わずに、言葉に踊らされています。

調べもしないで、こんな宣伝をしてもいいんだろうかと思います。
http://bunguoshop.com/?tid=2&mode=f5

投稿: きたきつね | 2014年5月15日 (木) 22時16分

きたきつねさん、

フィットカットカーブの場合は、メーカーの売り口上そのものの提灯記事が多く、酷い状況でした。
冷静に評価をしているのは、このブログと紹介されていた”刃物遊び”の記事だけです。

低コストのプレスによる”文具としての”安価な大量生産商品、、これ否定しませんが、日本市場では低すぎるレベルのものつくりだと感じます。

投稿: かんてつ | 2014年5月15日 (木) 16時35分

かんてつさん

家庭用の話ですから、そこまで細かいと一般の人は理解できません。

この記事は、某メーカーの常時30度神話を崩したいというのを判ってただけると思っています。

投稿: きたきつね | 2014年5月14日 (水) 20時52分

きたきつねさん、

NHKお粗末ですね。

30度でのせん断力と水平に押し出すスラスト力の比は1.7:1,
45度では1:1ですから当然切られる物は押し出されやすい。従って角度が小さいほうが切れ味よい。
では先端の小さい角度でななぜ切りにくいか?
力点と作用点のレバー比が小さくなり大きな力が要るからです。
先端でも30度に近い大きな角度であれば、接触点での法線が支点方向に傾き、レバー比の点では有利です。(より小さな力で切れる)

これ以上の原理は、切られるものの種類(μ、硬度)、刃形状、隙間、、等々諸条件で変わるので一概に30度と決め付けられない。

はさみの用途によって様々で、製造方法含め、歴史的な積み重ねがあるので、このような非科学的ドグマは誤解のもとです。


投稿: かんてつ | 2014年5月14日 (水) 09時50分

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