プライヤータイプの「ステープル・リムーバー」
金属のコの字型の針金で紙をとじる道具のことを、一般的にはホッチキスと呼ぶ。「ホッチキス」は商標の普通名称化したものなので、メーカーによっては「ステープラー」と呼ぶところもあるし、書籍や雑誌などでも「ステープラー」と記述する場合も多いようだ。
JIS規格上の名称は「ステープラ」で、これは戦後、JIS 用語や学術用語から外来語の末尾の長音「ー」を外すことが行われた結果で、例えば、JIS 規格や学術論文では「コンピュータ」は長音がないけれど、一般には「コンピューター」と長音がつくといった混用がある。ちなみに、NHKでは、ステープラーは「ホチキス」と言う。
きたきつねは、「ホッチキス」と「ステープラー」を適当に使っているけれど、ここでは「ステープラー」に統一しておこうと思う。ホッチキスの針は「ステープル(staple)」。
さて、前置きが長くなったが、きたきつねは「ステープル・リムーバー(通称:ホッチキス用除針器、ホッチキスの針外し)」を知らない人も意外といるようだけれど、「ステープル・リムーバー」を集めていて、そこそこの数になっている。
今回はその中で、100円ショップのダイソーで売っていたプライヤータイプの「ステープル・リムーバー」の進化についてみてみたいと思う。
最初の写真は、左から発売時期が古く、右端が一番最近手に入れたものだ。左端は、サンスター文具の「はりトルプロ」と同じもので、「はりトルプロ」発売後数年でダイソーの店頭に出現している。
プライヤータイプの「ステープル・リムーバー」は、最初はハンドルが金属のままだったけれど、その後ハンドルを塩ビでコーティングしてソフトにしている。
大きな変化は、刃(?)の厚みが薄くなっているところで、写真の左は一番古いもので、3号針には使えるけれど、10号針に使うには無理があった。
写真の右は一番新しいもので、10号針と3号針のどちらにも使えるだけでなく、フラットクリンチで綴った針も外すことができるようになっている。
同じように、刃に付けられた穴の形も力が入りやすいようになってきている。
一番の違いは、針を押す金具が鉄板を曲げたものから、ダイキャストのものに変わってきている。
もっと大きく変わっているのは、最初の写真でわかるようにハンドルの大きさで、最新のものはハンドルの幅が広く握りやすく、力が入るようになっている。
「ステープル・リムーバー」はプライヤータイプが一番軽く針を外すことができると思う。これがたった108円で手に入る。
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