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2014年11月 9日 (日)

全文連はこれでいいのか

某業界新聞を読んでいたら一般社団法人全日本文具事務用品団体連合会(全文連)の総会の記事がでていて、その中で会長の挨拶を読んでカチンときた。これまでも文房具団体の総会の挨拶にも同じような内容発言が報道されていたのだが、我慢ができない。

挨拶の中で「現在、マスコミでは文具を良く取り上げているが、我々のところには余り良い影響を受けていない」というところだ。これこそ、文房具ブームの乗り切れないというか、乗ろうとしない全文連の問題では無いのだろうか。

文房具を扱う業界が、他人ごとのように文房具ブームを傍観していて良いのだろうか。街の文具店が激減していて、厳しい厳しいと言い続けるだけで、動かなければ何も変わらない。業界紙を読んでいて、ここ20年近く同じことを言い続けているような気がする。

戦後の混乱期からベビーブームと共に文具店は、待の姿勢でも、ものが売れる時代に安住してきて、時代の変化に対応してこなかった結果だろう。社会が変化し、入札制度が悪い、通販が悪い、100円ショップが悪いといっても、変えられるわけではない。

マスコミが何かやっているのではなく、マスコミに取り上げられた文房具を、店頭できちんと扱って見たことがあるのだろうか。新聞やテレビで紹介されたというPOPを出したことがあるのだろうか。それ以前に商品棚の見直しやホコリを毎日払っているのだろうか。業界団体の役割は親睦のためにあるわけではないだろう。

きたきつねの文具館には、きたきつねがニチマのメールマガジンに書いたコラムを再録(*1*2)しているが、それらの中に文具店について色々と書いてきたが、どれだけ解決できているのだろうか。

例えば、地方の古い文具店で流通在庫になっているような、古い文房具がネットオークションで高く売られていたり、古文具専門店があったりする。

だから、地方の古い文具店で流通在庫をネット販売してはどうかということを書いたけれど、地元の商業高校や工業高校の情報科などの生徒の協力を得るなど地域との連携を図れば実現可能なことも多いはずだ。

それと全文連が文具知識能力検定とジョイントして文具ソムリエや文具コンシェルジェの認定制度を作ることを考えてもいいのではないだろうか。一応全国組織があるのだから、各地で試験実施も可能だろう。

ユーザーの戯言と思われてもいいけれど、ユーザー、特に地方にいるものとしては地元の文具店に頑張って欲しいものだ。

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コメント

ひろしさん

新製品も絞り込めばいいはずで、セレクトはセンスの問題ですね。

流通在庫の活用は相当力になるはずです。ネットに在庫リストを出すだけでも効果が出るはずです。

田舎の古本店がネットで一気に食えるようになった事例を知っています。

投稿: きたきつね | 2014年11月14日 (金) 21時32分

>地方の古い文具店 古い文房具
 私は鉛筆は ぺんてるのブラックポリマー999を
買い溜めしてあって、殻割りして芯ホルダーで使っています。
 以前に地元の文房具店の棚の奥から
三菱鉛筆 2.0mm芯ホルダー用ポケットシャープナーの
限定色 Artisを発掘してつれて帰ってきました。
あずき色が嫌だったので嬉しかったです。
他にも色々と発掘しています。

投稿: ひろし | 2014年11月13日 (木) 12時36分

こんにちは。 ”我々のところには余り良い影響を受けていない”
のは、きたきつねさんのおっしゃる通りで
機会をうまく利用していないということですね。
 しかし、私は群馬県在住ですが、
地元の殆どの文房具店が廃業しています。
 少子化の影響で小学校中学校も統廃合されていますし、
お客さんの数の減少で文房具店の経営も
厳しいと思われます。
 小さい文房具店はメーカーが新製品を出したからといって
いちいち仕入れていては、スペースや運転資金上で
やっていけないですし。
 書店の様にメーカー返品が出来るのならば、
新製品も仕入れられると思いますが。

投稿: ひろし | 2014年11月13日 (木) 12時25分

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