google.com, pub-7269144570220091, DIRECT, f08c47fec0942fa0 銀座に赤いクリップが戻ってきた: きたきつねの文房具日記

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2015年6月16日 (火)

銀座に赤いクリップが戻ってきた

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2013年から新築工事が進んでいた銀座の伊東屋が今日グランド・オープンということで行ってきた。

銀座四丁目から歩いていると懐かしい赤いクリップが見えてきた。文房具ファンにとっては赤いクリップは銀座のランドマークなのだ。

入り口は真ん中にガラスの入った仕切りになっっていて、上りだけれどエスカレーターが新しく付いていた。フロアーは裏通りまで通り抜けできるようになっている。

建物は12階で、各フロアーにテーマが割り振られていて、それぞれDESKとかHOMEといった名前が付けられている。

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一階は、「SENSE」ということで、案内とカード類があって、中央にドリンクバーができていた。ドリンクバーは良いと思うけれど、ドリンクを持って店内を回ることもできないだろうし、どこで飲めばいいのか迷うのではないだろうか。ちょっと混んでくると邪魔になるし……。

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2階は「SHARE」で、グリーティングカード、便箋、封筒、金封などの売り場になっている。什器が家の形でレイアウトされている。

テーブルと郵便ポストがあって、手紙を書いて投函できるようだ???

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3階は「DESK」で、筆記具を中心とした文房具売場になっている。従来の伊東屋をイメージしていると物足りないくらいの商品と数になっている。

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4階は「MEETING」で、ノートや手帳類の売り場だ。ここも見本市のブースのような感じがした。

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銀座通側に、ダブルリングノートをオーダーメード出来るようになっている。

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5階は「TRAVEL」で、旅行や外出のためのバッグや革小物中心のフロアーで、仕事スペースもある。

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6階は「HOME」で、アルバムやフォトフレームがあるけれど、キッチン用品などもあってちょっとこれまでと違った売り場になっている。

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7階は「FINE PAPER」で、紙売り場になっていて、洋紙、封筒、カード売り場になっている。洋紙の種類が半端ではなく、ここはすごい。

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壁に、見本が並んでいて、紙の色やテクスチャーを確認して見本を持ってカウンターに持って行くと紙を取ってくれるシステムだ。紙のサイズは四六版で、ちょっと高めの感じ。ものによっては全紙が買えるだろう。

きたきつねの欲しい色の紙があったので、記念に買い物をしてきた。このフロアーは伊東屋と竹尾見本帳店のコラボということなので、見ていると会計が複雑になっている感じで、慣れていないためか、ちょっと会計に手間取るシーンも見られた。

注文を受けると竹尾見本帳店が紙をピックアップして、伝票を作り、その紙に印刷したバーコードを伊東屋のレジに読み込ませていた。

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8階は「CLAFT」で、ラッピングやスクラップブッキングなど手芸材料の売り場だ。

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銀座通側はクラフト教室のスペースとなっている。

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9階には売り場はなくオフィスかストックヤードなのかもしれない。10階は「BUSINESS LOUNGE」になっている。11階は「FARM」で、植物工場があって、ここで12階のレストランで使う葉物を作っているようだ。

この植物工場の窓枠は、旧伊東屋の窓枠をリサイクルしたもので、非常に懐かしい感じがした。

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地階は「HALL」で、旧館の9階のようなイベントスペースのようだ。この地階につながる階段の踏み板の御影石(花崗岩)も旧館の部材をリサイクルしているようだ。

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古い伊東屋と比べると階段やトイレが広くなっていていいのだけれど、売り場面積が狭くなっている。

伊東屋を新しくするに当たって、伊東屋の旧来のイメージと古くからのファン期待や店舗面積の制限も含めていろいろと検討されたのだろう。その結果、文具店ではなく、文房具を中心としたセレクトショップに転換することにしたのだろう。

他のセレクトショップと同じように、何かを見つけに行くのではなく、伊東屋にあるものが欲しければ行く店になったということだろう。それとも、仮店舗を文具店にするということだろうか。

新しい伊東屋を「高級ホームセンター」と評するレビューもあるけれど、ホームセンター程の猥雑さはない。

というよりも、10年ほど前までの伊東屋が高級ホームセンター的なお店だったのだけれど、東急ハンズやロフトができるなどの周りの環境の変化や、経営者の代替わりなどによって、セレクトショップに方向が少しずつ変わってきていて、今回の新館でそれが明確になったということなのだろう。

きたきつねの文房具日記の中を探してみると、伊東屋に関して3つの記事がでてきた。読んでみると、随分前から変化してきていたようだ。

伊東屋 羽田新国際線ターミナル店(2010/11)

気になるセレクトショップを見てきた(2011/11)

久しぶりの伊東屋本店(2012/10)

きたきつねのような文房具店に発見を求めにいくタイプには合わない店になったということだ。これまで以上に足が遠のいてしまう。

古くからの客にとっては、どこにも無いものが伊東屋にあるとか、プロのための文房具が買えるといったイメージと大きく乖離してしまったことは間違いない。東急ハンズやロフトに行くことになるだろう。

きたきつねは、事前の情報もなく行ったので、見た目の印象を書いている。詳しいことは、事前の内覧会の記事がでているようなので、そちらを参照してほしい。

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