ISOT2015:静電吸着がブームになるか
セーラー万年筆が5年位前から静電吸着をつかって壁面やガラスなどに貼ってホワイトボードとして利用できる「どこでもシート」という商品をだしていた。その後、地図の上に貼って書き込みできる「どこでも透明シート」を発売したが、あまり身近でみることがなかった。
今回、珍しく静電吸着を利用した商品が多く紹介されていた。それはmagneticが「魔法のふせん」、上海のNoverTEC社のEazyCling「どこでもホワイトボード(Instant Whiteboard)」と「Instant Sticky Memo」、ナナクリエイトが「ホワイトマット静電吸着シート」の3社だ。
magneticの静電吸着メモパッド「魔法のふせん」は、表がカラー、裏が白のシートで、大きさが7cm✕5cmのノートから84cm✕59cmのノートまでの7サイズのラインナップになっている。
シートにはボールペンやマーカーで書き込むことができる。平滑な壁やガラスなどの面に吸着させることができる。粘着していないので、位置の移動が自由にできるから、KJ法ののようなブレーンストーミングなどに便利だろう。
説明によると、ザラザラの壁紙などには吸着できないらしく、また何度も貼り剥がしをしていると静電気が弱くなるということだ。
EazyCling「どこでもホワイトボード」は、59.4cm幅で長さ84cm毎にミシン目の入ったシートが24枚巻かれているものだ。「Instant Sticky Memo」は、裏表とも同色のシートのメモになっている。黒板や月間予定表などもあるらしい。
こちらのシートは、サンプルを貰ったので試してみたが、家庭の表面がザラザラしている塩ビの壁紙でも吸着する。
ナナクリエイト株式会社の「ホワイトマット静電吸着シート」は、インクジェットプリンターで印刷して使えるユポ紙の静電吸着シートで、A4とA3の2サイズがある。静電吸着を使っているので、剥がしても糊残りがないので、商品POPや臨時の表示などに便利だろう。
ユボ紙の静電吸着シートは、壁紙、ペンキ壁、木壁、タイル面、ガラス、石、鉄、アクリルなどにも吸着できる。
EazyClingの「Instant Sticky Memo」を紙の四隅に吸着させものを、ポスターのように壁に吸着させてみたた。このようにして簡易なお知らせの掲示に使うこともできるようだ。壁から紙をはずしても何も残らないし、影響もないだろう。それほど吸着力は強くないので、風で飛ばされるようなところには使えないかもしれない。
静電吸着のホワイトボードは、壁面があればどこにでもホワイトボードができるということで、会議や打ち合わせでの利用のほか、災害時の避難所や事故の際の駅などの連絡ボードとしても活用できるので、もっと普及してもよいと思うのだけれど、現場では使われているのだろうか。
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