セーラーの万年筆コンバーターを作る
年賀状を愛用のセーラー万年筆の「プロフィット」で書いていたら、買い置きのカートリッジが無いことに気がついた。コンバーターは持っているけれど、別の色のインクを入れて「ジュニア」に入れてある。
空になったカートリッジにスポイトでインクをいれようかと思った時に、10月に買った中国製の「廉価版ヨーロッパスタンダードのコンバーター」(EU st. コンバーター)があることを思い出した。
このコンバーターをセーラー万年筆に使えるようにしてみることにした。1本35円だから失敗しても被害は小さい。
「プロフィット」は軸の中が見えないので、手元の「クリアー キャンディー」で差込口のサイズを計ってみたところ、約4 mmだった。設計者は特別なことが無い限り、特殊なサイズは使わないものだから、EU st.コンバーターの口を4.0 mmで広げることで作業を進めることにした。
用意したのは、EU st.コンバーター、ダイソーで買ってあった3 mm、3.2 mm、3.5 mm、4 mmのドリル、差し替えミニドライバーのグリップ。
EU st.コンバーターの口は、約2.5 mmなので、小さな径のドリルから順番に穴を広げる。ドリルはパイプに平行になるようにゆっくり手で回す。
径が大きくなるほど力が必要なので、できるだけドリルは細かいステップで広げたほうがいいようだ。今回は手元にあったドリルを使ったので、少し無理をしている。
4 mmのドリルで最後の穴あけ。この時に、さらにゆっくり、真っ直ぐに開けないと、穴が変形して、万年筆に差し込んでインクを吸い込むときに、空気が入って使えなくなる。
穴を開けたあとは、削り屑がでるので、コンバーターを分解して、中から、削り屑を取り出し、一度水洗いして、バリがあればピンセットで取り除く。バリはインクの吸い込みや筆記に影響がないようだ。
コンバーターを組み立てて、万年筆に差し込んで見るとピタリと収まった。
インクを吸い込んで見ると、コンバータと万年筆の差込み口の間から空気は漏れずにインクを吸い込むことができた。
作業時間10分ほどで、終了。完成したコンバーターを使って年賀状を書き上げることができた。
思いつきで、手元にあったプラチナの万年筆「プレジール」に差し込んでみると、ピッタリ入って、インクを入れてみたが、これにも使えた。使い終わったカートリッジからボールを取り出して入れて使うこともできるだろう。
プラチナの万年筆は、差し込み口のパイプが長いので、コンバーターの中栓を一番上に上げておいてから万年筆に差し込んだ方がいいようだ。
【注意】改造やカスタマイズは、自己責任で!技術のないひとにはおすすめしません。
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