ISOT2016全体の印象
今年で27回目の国際文具・紙製品展にいってきた。初回から皆勤になった。毎年同じことを書くのはいやになるけれど、出展社の数は多くても、どんどん内容が貧弱になってきている。アンテナに引っかかるものが少ないので2時間ほどで見終わってしまった。
流行に便乗したマスキングテープと簡単にできるためか付箋類が多いのが気になった。印刷ものが多くなるのは、物づくりに比べると初期投資が少なくてすむからだろうか。いつも思うのだけれど、どの業界も先行メーカーに対するリスペクトが足りない。
外国メーカーも数は多いが、数年前までオリジナリティの高いメーカーもあったけれど、ビジネスとしては難しいと感じたのか出展がなくなり、今年も日本市場では100円ショップレベルのメーカーがほとんどだった。
企業規模が小さい出展者を見ていると、予算の余裕がないので、どう展示していいのか分からないような感じのところもめだったあった。面白い商品もあるのだけれど、デザインや最後の仕上げが足りず損をしているところも見られた。
文具大賞も迫力にかけていて、フリーパーパーのBun2主催のBun2大賞の方が市場の実態に近いだろう。救いは、デザイン部門のグランプリに、有名メーカーを抑えて一人メーカーの製品が選ばれたことだ。
アイデアが良く、商品としての完成度が高ければ、価格を高めに設定できるので、ファブレスの小ロットで生産が可能な環境が整ってきているので小規模メーカーが生まれる可能性はある。
何と言っても今回一番画期的だと思ったのは全文協が「JAPAN STATIONERY COLLECTION 2016」を出展していたことだ。これまでの全文協の対応があまりにもひどかったので、少し光が見えた感じだ。
といっても、これまでの状況を見ていると全文協が文具王に企画の取りまとめを丸投げしかたからできたのではないかと想像している。
各社1点だけだけれど、ISOTに出展していない国内各メーカーの製品にアクセスできのはいいことだ。
会期中、文具王とゲストによるトークショーがあって賑わったようだ。
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