古今書院のフィールド・ノート(野帳)
フィールド・ノートを調べていると、色々な種類の物があるようで、日本地質学会のように学会員専用のフィールド・ノートがあったりする。
地理学の専門書を主に出版している古今書院のフィールド・ノート(野帳)を購入してみた。地理や地学、考古学などの野外調査に使うように作られたものらしい。測量野帳も野外調査に使われているけれど、野外調査に特化した内容になっている。
大きさは、愛用している測量野帳よりも少し大判(縦17.5 cm×横10.5 cm)で中紙は48枚で、2 mm方眼となっている。栞が付いているのも特徴だろう。中紙の紙質は、測量野帳よりも平滑だ。大きいので、測量野帳のようにシャツや作業服の胸ポケットに入れるのは無理なようだ。
表紙の色は、野外活動で落としても見つけやすいように目立つ色となっている。今回購入した3色の他に赤、オレンジ、黄色などもある。
フィールド・ノートと測量野帳の小口を比べてみると、背が角背になっていて、幅が6 mmある。書棚に並べて保管・整理できるように、背に文字を書き入れたり、テプラで表題を印刷して貼りこんだりすることができる。
表紙はビニル張りで、表紙の表には1 mm単位のスケールが印刷されていて17 cmまでの寸法を測ることができる。裏表紙には、1 cmのスケールが印刷されていて、ホワイトボードマーカーで文字を書くことができて、写真撮影の時にコメントや大きさの基準を入れられるようになっている。
フィールド・ノートの中は、2 mm方眼になっていて、測量野帳のスケッチブックは3 mm方眼と違っている。きたきつねは3 mm方眼に慣れているので、2 mm方眼は細かすぎる感じがする。
古今書院には、自然科学から考古学、民俗学などの人文科学など多様な野外調査などでのフィールド・ノートの使い方を紹介した「フィールドノート古今東西(FENICS 100万人のフィールドワーカーシリーズ13)」という本もある。
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