国産ボールペンの高級化路線
最近、これまで高級ボールペンやマルチペンを出していなかった筆記具メーカーが従来の商品名にプライム、、といった名前を付けた製品を発売し始めた。
これまでは高級ボールペンやマルチペンは国内外の万年筆メーカーがブランドの品揃えの中で扱ってきた商品だろう。
したがって、元々ある高級筆記具ブランドの商品の品質を踏襲している。
ところが、新規参入のグループでは、たまに3千円クラスの商品を作っているが、それはイレギュラーなもので、通常は千円前後で機能を付け加えて価格が高くなったという商品が多かった。
そのため製品の機能ではなく、外観、手触り、バランスといった細かな品質に関する理解が不足しているので、価格と品質のバランスが取れていないようだ。
新製品をいくつか触ってみる機会があったけれど、クリップ、ノックボタン、軸やグリップの仕上がりなど発展途上のようだ。
今はインクの性能や機能に引かれて売れていても、さらに上に進むには100円、200円のマスプロ商品とは全く違うコストバランスとパフォーマンスの経験が必要だろう。
きたきつねは、高級筆記具を使うような趣味はないので、全く買う予定はないので、あくまでも老婆心ということで、‥‥。
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コメント
静葉さん
佐川さん
高級筆記具は経験が必要です。見た目を追っても高級にはならないと思います。
やはり手触りとか、書き味といった数値に現れない品質は、一朝一夕には作り出せないでしょう。
投稿: きたきつね | 2016年11月 1日 (火) 23時04分
高級路線のボールペン、私も見てみました。
書き心地はインクが同じなので、数百円と同じでした。
金属製のものは重みが少しあったので、書き味が微妙に違う感じはしました。
でも、以前使っていたロットリングの方が良いなあと思いました。
投稿: 佐川博樹 | 2016年10月28日 (金) 19時14分
日本国内ブランドは、いわゆる高級筆記具路線は非常に弱いですね。
ただ単に軸に蒔絵を仕込んだだけでペン先は変えていない万年筆とかもありますし、以前であれば、ランスロットシリーズの失敗というのもありました。
要するに、既存の海外ブランドを打ち破るくらいの新しいブランドを構築するノウハウがないんです。
だからこそ、数千円クラスの筆記具に力を入れようとするんだけれど、まだ中途半端。
一方、消耗品にかなり力を入れるようになりました。
万年筆インクは、大手三社がそれぞれカラーバリエーションを増やすことでコレクターズアイテム化させていたりしますし。
それに、低粘度インクを開発することにより、インクの消耗を早くし、そのぶん売り上げを伸ばすという戦略も当たっているようですね。
投稿: 静葉 | 2016年10月28日 (金) 03時42分