ステープラ用つづり針?
きたきつね文具館では「ステープラ用つづり針」という日本工業規格(JIS)の用語を使っているが、本当は随分とおかしな用語ではないだろうかとふと思った。
つづり針はステープル(staple)で、そのステープルを綴る道具はステープラー(stapler)だから逆じゃないかということだ。でも、一般的にはホッチキスの針とかマックスの針とかステープラーの針といっているからいいのか。
JISとしては商品名を使えないから「ステープラ用つづり針」という用語を使うのだろうということで一件落着。
そういえばステープルは文房具以外に色々なところで使われていることに気がついた。辞書を引いてみるとステープル(staple)はU字くぎ、またくぎ、かすがい、(ホッチキスの)針などのことだから使われている範囲は広いのだ。
つい数日前に、9号針のところで、シート張替えや椅子補修などに使うステープルを紹介したことを思い出した。本当にボケている。建築・建設工具としてのタッカーは手動、電動など多様なものがある。
きたきつねの工具箱の中には、電線を留める一部を絶縁したコの字型の金具があったのを思い出した。このコの字型の金具は「ステップル」という呼び名だった。
「ステップル」というのは、正しくはステープルだった。工具箱にはU字くぎも入っていた。U字くぎは、「針金止め」とも呼ばれている。U字くぎやステップルは金槌で打ち込むので、ステープラーと繋がらなかったのだ。
「ステップル」を打つことのできる電気配線専用のケーブルタッカーとケーブルタッカー用ステップルがあった。そういえば10年以上前にケガをした時にスープルで傷口を留めたことがあった。外科用のステープラーもあって専用ステープルがあった。専用リムーバーもある。
身近で気が付かなかったけれど、雑誌を綴るのにもステープルが使われていた。こちらは針金を使うもので、針金を切断して、コの字に曲げて、綴る専用の装置がありそうだ。
| 固定リンク
コメント