ブングテン26 たいみちさんの「変なアンティーク・ヴィンテージ ホッチキス」
秘密は針にあって、オフィスにある虫ピンを使って加工して針を作って、紙を綴るこのステープラーだった。
このステープラーには虫ピンを差し込む穴があって、そこに虫ピンを差し込む。
針をセットして
グリップを強く握ると
虫ピンの頭と針先が切断されて、針がU字型に曲げられて針ができる。
紙をセットしてグリップを握ると紙が綴られる。
このステープラーはアメリカ製で「The Pin Stapling Tool」という名前で、1896年(明治29年)に特許が取られているらしい。
もう一つは、よりプリミティブなステープラー。針を曲げる部分と針を押し込む2つのパーツでできている。
足が広がった専用の針を使う。
針が広がっているのは、針を押し込む器具に差し込んだ時に固定されるようになっている。
綴る紙を針を曲げる部分は、縦にも横に綴ることができるようになっている。
綴る紙を針を曲げる部分に挟み込んで、針を押し込む器具を押し込むと針が刺さって曲がり綴じられる。普通のステープラーをバラバラにした
このステープラーは「THE NOVERTY PAPER FASTENER」という名前で、イギリスで1880年(明治13年)に特許が取られている。ステープラーの原型と考えても良いかもしれない。
3つめはプライヤータイプの針なしステープラーで、「PRINTATOR」という商品名で、相当古いもののようだ。
紙を挟んでハンドルを押すと大きな穴が空いて2ヶ所で綴じられる。
4つめは、ステープル(針)で、接着剤を使わずにステープル同士でかみ合わせ固定するというものだ。
紙を綴ると針の形がはっきりと分かる。
5つめはアメリカのSwinglineのステープラーで、「Swingline 790」。
針が針金のままで、ステープラーの中でコの字型に折り曲げて紙を綴るものだ。最近のコピー機に内蔵されている電動ステープラーと同じものだ。
ステープラーは、100年以上前から基本的な機能は変わらないけれど、次々と改良が加えられて使い勝手がよくなり、細い針で綴リ枚数が多くなってきている。
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コメント
かんてつさん
お久しぶりです。
PRINTATORを実際に使ってみました。100年近く前の道具ですが、意外と力はいらずに綴ることができました。
投稿: きたきつね | 2018年6月26日 (火) 20時37分
きたきつねさん、久しぶりのメカものですね。PRINTATORにびっくり、、というのは昔、さる中国の大手文具メーカーからの依頼で同じものを考えたことがあるからです。途中で僕は外れましたが、試作を続けた方から、紙の抵抗が大きくて実用化が難しい、との話を聞きました。
投稿: かんてつ | 2018年6月26日 (火) 09時49分