google.com, pub-7269144570220091, DIRECT, f08c47fec0942fa0 ブングテン26 たいみちさんの「変なアンティーク・ヴィンテージ ホッチキス」: きたきつねの文房具日記

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2018年6月21日 (木)

ブングテン26 たいみちさんの「変なアンティーク・ヴィンテージ ホッチキス」

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ブングテンを主催している輸入・廃番文房具コレクターのたいみちさんが展示していた「変なアンティーク・ヴィンテージ ホッチキス」は、興味深いものばかりで驚きだった。

特に、全く見たこともないものを中心に写真を撮らせてもらったので、紹介したい。

これまで全く見たことがなく、想像を絶する面白い使い方のステープラーがあった。

見た目はプライヤータイプに見えるのだけれど、針は見えないし、紙を挟んでも何もできない。

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秘密は針にあって、オフィスにある虫ピンを使って加工して針を作って、紙を綴るこのステープラーだった。

このステープラーには虫ピンを差し込む穴があって、そこに虫ピンを差し込む。

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針をセットして

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グリップを強く握ると

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虫ピンの頭と針先が切断されて、針がU字型に曲げられて針ができる。

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紙をセットしてグリップを握ると紙が綴られる。

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このステープラーはアメリカ製で「The Pin Stapling Tool」という名前で、1896年(明治29年)に特許が取られているらしい。

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もう一つは、よりプリミティブなステープラー。針を曲げる部分と針を押し込む2つのパーツでできている。

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足が広がった専用の針を使う。

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針が広がっているのは、針を押し込む器具に差し込んだ時に固定されるようになっている。

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綴る紙を針を曲げる部分は、縦にも横に綴ることができるようになっている。

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綴る紙を針を曲げる部分に挟み込んで、針を押し込む器具を押し込むと針が刺さって曲がり綴じられる。普通のステープラーをバラバラにした

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このステープラーは「THE NOVERTY PAPER FASTENER」という名前で、イギリスで1880年(明治13年)に特許が取られている。ステープラーの原型と考えても良いかもしれない。

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3つめはプライヤータイプの針なしステープラーで、「PRINTATOR」という商品名で、相当古いもののようだ。

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紙を挟んでハンドルを押すと大きな穴が空いて2ヶ所で綴じられる。

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4つめは、ステープル(針)で、接着剤を使わずにステープル同士でかみ合わせ固定するというものだ。

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紙を綴ると針の形がはっきりと分かる。

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5つめはアメリカのSwinglineのステープラーで、「Swingline 790」。

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針が針金のままで、ステープラーの中でコの字型に折り曲げて紙を綴るものだ。最近のコピー機に内蔵されている電動ステープラーと同じものだ。

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ステープラーは、100年以上前から基本的な機能は変わらないけれど、次々と改良が加えられて使い勝手がよくなり、細い針で綴リ枚数が多くなってきている。

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コメント

かんてつさん

お久しぶりです。

PRINTATORを実際に使ってみました。100年近く前の道具ですが、意外と力はいらずに綴ることができました。

投稿: きたきつね | 2018年6月26日 (火) 20時37分

きたきつねさん、久しぶりのメカものですね。PRINTATORにびっくり、、というのは昔、さる中国の大手文具メーカーからの依頼で同じものを考えたことがあるからです。途中で僕は外れましたが、試作を続けた方から、紙の抵抗が大きくて実用化が難しい、との話を聞きました。

投稿: かんてつ | 2018年6月26日 (火) 09時49分

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