夏らしい青いインクを作ってみた
猛暑日が頻発するというか連続するような暑い夏になってしまったので、気分転換にお気楽インク工房の続きでインクジェットプリンターの詰替えインクを使って、タイコーズ・ブルーとジャパン・ブルーの青インクを作ってみた。
色のCMYKデータは城一夫さんの「色の知識―名画の色・歴史の色・国の色」の値を使った。
CMYKのデータは、二次元に印刷するためのデーターなので、容積に変換するのはできないのだけれど、無理やりCMYKの比率をそのままインクの容積にしている。
タミヤのスペアボトルミニ (角ビン)の容量が10mlなので、CMYKのデータを合計10mlになるように計算することになる。
タイコーズ・ブルーは、C93M9Y2K0なので、Cが8.94ml、M0.87ml、Y0.19ml、Kは0mlとなる。
用意するのは、CMYKインク、インクの容量に合わせた使い捨て注射器、クラフト用の先の無い注射針、マスキングテープ、スペアボトルミニ (角ビン)になる。
一番多いシアンインクには10mlの注射器を使う。小さい注射器で何度も入れると誤差が大きくなる。注射器の本来の使い方の場合は、注射液を多めに入れて、上に向けて空気と余分な液を捨てるのだけれど、インクではそれができないので、必要な容量の位置にマスキングテープを貼ってその位置までインクを吸い込む。
そうしておけば、インクを多く吸い込んでもボトルにインクを押し出せばいい。
容量の少ないマゼンダとイエローには、1mlの注射器を使うと、少数以下のインクを吸い上げることができる。
完成したインクは大体思い通りのいろになったようだ。
インクジェットプリンター用の詰替えインクは、インクの浸透が良くなるように界面活性剤が入っているので、ペン先が太いペンではインクが盛大に滲み、裏抜けしてしまうので、EFくらいの細いペン先でしか使えない。
混ざっている界面活性剤を取り除くことができないので、にじみをなくする方法を考えなければいけないようだ。
プラチナのミクサブルインクにCMYKのインクがあれば、再現性のあるインクが作れるのだろう。
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