google.com, pub-7269144570220091, DIRECT, f08c47fec0942fa0 一番使った万年筆: きたきつねの文房具日記

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2019年4月18日 (木)

一番使った万年筆

My_fountain_pent_1

45年前に学校を卒業した時に人生の師のひとりからプレゼントしてもらったシェーファーの万年筆は、人生の中で一番長く使ったものだ。

ドル円レートが300円の頃だから、当時の物価水準からいえば相当高かったものだと思う。

きたきつねの世代は、中学・高校入学のお祝いは万年筆だったので、使ったことはあったけれど、授業はシャープペンで、直ぐにインクが乾いく万年筆は机の引き出しの隅にころがすことになっていた。

大学では、授業では油性ボールペンを使っていたので、万年筆は使ったことがなかった。

だから万年筆を貰っても使う機会はないと思っていた。

それが、就職して少ししてから、仕事で長い論文や原稿を書くようになって、浄書に万年筆を使うようになった。

原稿の下書きや現場で使う野帳類はシャープペンシルかボールペンだけれど、ワープロを日常的に使うようになるまでの十年間は、原稿の浄書はこの万年筆がメインだった。

インクは、いつからかクッキリとした黒さが気に入ってペリカンの顔料インクの「FOUNT INDIA 」を使うようになった。そのころは常に万年筆を使っていたので、顔料インクでも詰まることが全く無かった。

インクが無くなってコンバーターにインクを吸い込む時は、ボールペンやシャープペンでは感じることのできない頑張って書いたという達成感を感じることができた。

My_fountain_pent_5

長く使っているうちにペン先がクセ字に合った角度にすり減って、自分の手の延長のような感じで最高の書き味になった。書き味を育てることのできる筆記具は万年筆くだいではないだろうか。

鉄ペンの安い万年筆のペン先をこの万年筆のペン先と同じになるようにオイルストーンで研いでみたことがあったけれど、安い万年筆でもいい感じの書き味になった。

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My_fountain_pent_2
My_fountain_pent_3

そのようなお気に入りの万年筆も、ワープロを使うようになってからは出番が署名くらいになり、最近ではペンケースの中で静かに眠っている。

その後も色々な万年筆を使ってきたけれど、利用機会があまりないので、この万年筆ほど育つことはない。

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