ISOT2019 Ratta「Supernote」
Ratta(上海雷塔智能科技有限公司)では、ペンタブレットの「スーパーノート(Supernote)」を紹介していて、多くの人が集まっていた。
「Supernote」はモノクロの電子ペーパーに文字や絵を書き込んで保存・利用するペンタブレットになる。電子ペーパーはElinkの製品を使っているようで、タブレットとペンはWacomの製品を活用している。
既存のホワイト電子ペーパーを使ったペンタブレットの書き味など機能を改良した製品のようだ。
手書き文字のデジタル化については確認するのを忘れたが、これがあると便利さは増すだろう。
説明を聞いて、実物を触って見た感じでは、ソニーのデジタルペーパーDPT-CP1の機能を大幅に改良したもののようだ。価格的にもそれほど大きく違わないのではないだろうか。
専用ペンは、個性の無い形状ではなく市販の高めのボールペンのような形状にしている。
Wacomでは、「Supernote」をより普通のノートのように利用してもらうため、市販のボールペン軸をデジタルペンにするためのペン先部分の改良を進めていているということだ。
Wacomのタブレットは電磁式なので、静電式のペンと違ってペンの充電がいらないので、ボールペンでいえばリフィルの部分だけを交換して使えるという利点があるので、改良し易いと思う。
ただ、磁気のやり取りをするためにペン側にコイルが必要で、その大きさの制限があるのが現在のところネックになっているようだ。
現在は、ビックの2色ボールペンやラミーのボールペンなどに入れられるようになっているということだ。コンパスに使えるように鉛筆型にしたものも検討中だ。
サムスン電子から2017年にドイツのSTAEDTLERと共同開発で鉛筆型のデジタルペン「STAEDTLER Noris Digital」を市販していて、「Supernote」にも使えるようだ。
実際に持ち歩くことを考えると、Supernote A5で366g、A6で245gと意外と重い感じがする。
大量の書類や原稿を読むとか校正するといったビジネスマン向きの道具なのだろう。電子書籍を読むには高すぎる。
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