コクヨ:本当の定規
新製品というわけではないけれど、以前千駄ヶ谷の「THINK OF THINGS」に行ったときに欠品で買うのを諦めていた「本当の定規」を誠品書店で買うことができた。
「本当の定規」は2014年の「KOKUYO DESIGN AWARD」で、優秀賞を獲得したもので、2017年に商品化されたもので、従来の定規の目盛りの概念を変えた画期的な定規になる。
従来の定規の目盛りは「太さがある線」なので、目盛りの線を細くしていっても、目盛りには太さがあり寸法の曖昧さは避けられない。「本当の定規」は等間隔に並べた面の端で寸法を示すので、幾何学の定義でいうところの線(太さがない線)で目盛りを表現できている。
そのため、太さのある線の目盛りの定規と違い、より正確な長さを計ることができることになる。
本当の定規と従来の定規を比較してみると、目盛りの違いが明らかだろう。
ただ、この定規では0.5mmでしか測定できないから、実用上従来の定規とどれだけ精度が違うかということになると差は無いだろう。実に持っていて楽しい道具に違いはない。
【追記】2021/06/06
本当の定規は実際使ってみると、視覚の錯誤で目盛りの幅が違って見えたり、目盛りの読み間違いやすかったり、工作する時に印をつける時に迷ったりと非常に使いづらいことが分かって、短期間で全く使わなくなってしまった。
本当の定規はデザイン先行で実用性は二の次の商品だったということで、1,100円の飾りということだろう。
実用的には写真の左側の新潟精機の「シルバースケール 快段目盛」が一番実用的だと思う。
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