PILOT:Acroball 0.3
パイロットコーポレーションの油性ボールペンでボールの最小径は長い間0.5mmだったけれど、ようやくアクロボール・シリーズに0.3mmを出してきた。
ゲルボールペンでは0.3mmは以前から出していたのに、油性ボールペンでは技術的に難しかったということだろう。
油性ボールペンでは、常に三菱鉛筆の後塵を拝していただけにパイロットの開発陣が頑張ったということになる。
ゲルボールペンと違い油性ボールペンの方がインクに粘度があり、ボールが小さくなるほどボールの回転数が多く、早くなり、ボールにインクを付着させて、紙に転写するためのチップの加工が一段と難しくなる。
そのためインクも粘度の調整が必要で新しいインクを作る必要があって、三菱鉛筆のジェットストリームもボール径に合わせてインクを変えている。
聞くところによるとアクロボールでは、インクを変えずにボール径だけを小さくできたらしいので、これはアクロインクが優秀だということかもしれない。
アクロボールのボール径の違いは明らかで、0.3mmは非常の細いことがわかる。
0.3mmのアクロボールと0.28ジェットストリー・エッジを比較してみると、アクロボールは砲弾型でジェットストリームは先に向けて細くなるポイントチップで違っている。
パイトットは、ゲルインクでは先に向けて細くなるシナジーチップを開発しているが油性インクには使えなかったようだ。
アクロボール0.3mmとジェットストリーム・エッジの0.28mmの線幅を比較してみると、わずかにアクロボールの方が0.02〜0.03mm太いけれど、差はごく僅かだ。
文字では筆圧もあるので差はないような気がする。インクの色はアクロボールの方が黒く感じた。
リフィル(替芯)を比較してみると、アクロボールの普及版のBRFV-10MFではジェットストリーム・エッジよりも大きい。値段も110円とジェットストリーム・エッジの220円に比べて安くなってる。多色用のBVRF-8MFでは88円とさらに安い。
リフィルの内径もアクロボールの方が太くなっていてインクの量がジェットストリーム・エッジよりも多いようだ。
アクロボールは165円の普及版の軸の商品も用意しているところが好感が持てる。極細のボールペンをよく使うユーザにはアクロボール0.3が経済的なのかもしれない。
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