木を見て森を見ず
呉竹の「からっぽペン」が文具屋さん大賞2021を受賞して売れて、インクを作るink-cafe、カートリッジ式のからっぽペンが発売されたりと話題になっている。
からっぽペンの人気に便乗する形でダイソーから「インク調合セット」と「手作りペンキット」が発売され一時店頭から商品が売り切れる状態になっている。
中々面白い動きだと思っていたけれど、はたと気がついた。カートリッジ式のからっぽペンは昔からあったことに気がついた。それを作ったメーカーも気がついていないのかもしれない。
それはプラチナ万年筆の「プレピー マーキングペン」(165円)で、販売形態は6色のカーリッジ式のマーカーで、普通に考えると決まった色を使うマーカーだけれど、空のカートリッジやコンバーターに好みのインクを入れれば「からっぽペン」と同じになる。どうして気が付かなかったのだろう。
それよりも、交換チップが用意されていたりプレピー万年筆と同じペン先乾燥防止のスリップシールがついていたりとずっと実用的だろう。
「プレピー マーキングペン」はプレピー万年筆と全く同じ軸とキャップを使っているのでシリーズとしてのデザインの統一性もある。さらに同じシリーズに「プレピー蛍光マーカー」もある。
軸のプレピー万年筆のクリスタルを転用すればそのまま「からっぽペン」になってしまう。ついでにペン先の違う交換チップと空カーとリッジも売ればさらに実用性は増して、価格を比較しても「からっぽペン」は売れなくなるだろう。
もともとプラチナ万年筆にはミキサブルインクがあるのも強みだろう。
さてプラチナ万年筆は重い腰を上げるかどうか注視しておこう。
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