学芸出版:建築模型アイデア図鑑 身近な材料で作る83の方法
サブタイトルにもあるように建築模型専門の材料ではなく100円ショップや身近なホームセンターなどで手に入る材料を使って建築模型を作る方法を紹介している。
編著は、西日本工業大学石垣充研究室+つくりものと九州産業大学ABC建築道場+矢作昌生。
模型やジオラマなどを作る時に使えるアイデアが沢山あるし、初心者の学生でも作ることのできるような方法が考えられている。
習作ということで作例をわざと下手に作っているのか、テクニックが低すぎるのが残念な印象だ。
アマチュアの造形師でもどこにでもある材料でいろいろな工夫をして高度なものを作っているので、簡単な材料でも高度な表現ができるということも見せてほしかった。
その他、最近は100円ショップでも建築模型などやジオラマを意識した商品があるし、素材や工具も多くなっているのも紹介されても良かったかも知れない。
ホットメルトによる接着、おゆまるくんによる型取りなどのテクニックがないのも残念なところだ。
紫外線硬化樹脂を使った什器のモデリング、インクジェットプリンターでのテクスチャ表現や、価格が低下してきている3Dプリンターによる造形などがあっても良かったような気がする。
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