ガラスや金属のつけぺんのこと
COVID-19の蔓延から退避するため、大きな文具店や文房具の見本市などに行くことができず、近所の100円ショップめぐりだけで、ボーッと雑誌やSNSを眺めているので、文房具のことを忘れそうになってしまいそうだ。
最近気になっているのが、ガラスや金属のつけぺんのことで、先祖返り現象なのか奇妙に盛り上がっているようだ。
それも異様に高価なガラスペンや万年筆のペン先を使ったつけペンといった商品に人気があるようだ。
インクを使う筆記具は、つけペンの不便さを解消し、携帯できる万年筆が一つの完成形で、その書き味を再現しながら、万年筆の欠点を補うようにボールペンやマーカーなどが作られてきているのだと思う。
万年筆そのものも、欠点を解消するために改良を加えてきて新しい商品がでてきているし、油性ボールペン、水性ボールペン、ゲルボールペンと新しいものが開発されてきている。
それなのに、どうして壊れやすいガラスペンや筆記距離が短いつけペンなのだろうか。
ガラスペンは特に、戦争によって金属不足から、鉄のつけペンの代用として使われ始め、壊れやすく、安価なものだったはずなのに、工芸品のような扱いになってしまったのには驚いている。
最初はインクを沢山持っているひとが、手持ちのインクの試し書きのための筆記具として使うようになったということだろう。
しかし、試し書き用がいつの間にか、なにか違う方向に向かってきたような気がする。
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