google.com, pub-7269144570220091, DIRECT, f08c47fec0942fa0 きたきつねの文房具日記: 2022年7月

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2022年7月30日 (土)

2022年夏の文紙フェア:ベロス「ステンレスクリップ」

Stainless_clip_1

クリップやピンのメカーのベロスは、ステンレス製のダブルクリップと目玉リップを新製品として紹介していた。

ダブルクリップや目玉クリップは便利なので、紙を綴る以外の用途に使われることもあるけれど、鉄製なので使用環境によっては錆びてしまうという欠点があった。

ダブルクリップと目玉リップをサビに強いステンレス製にしたということだ。

ステンレスの加工は難しいので、製造には苦労しただろうと思う。

ステンレス製のダブルクリップと目玉リップ需要はそれほど大量ではないから、価格も随分高くなていて、一番安い大のダブルクリップが1個440円となるようだ。

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2022年7月29日 (金)

2022年夏の文紙フェア:オープン工業「ジョイントクリップ」

Open_joint_clip_1

パンチやテープカッター、名札などのメーカーのオープン工業では、ロングセラー商品の「ジョイントクリップ」のカラーのものを紹介していた。

ジョイントクリップというのは、学校など多数の絵や写真などの作品を連続して繋いで掲示することができるクリップが2つ繋がった便利なクリップで、掲示物の邪魔にならないように透明なものだ。薄い紙から3.5mmまでの厚さのものまで挟むことができる。

新たに家庭向けに写真やカレンダーなどを掲示するために、パステルカラーの緑、青、赤の3色のクリップを2個づつ組み合わせた6個入セットを発売するということだ。

従来品は、学校などでの利用をターゲットに20個入と100個入になっている。

Open_joint_clip_2

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2022年7月28日 (木)

2022年夏の文紙フェア:東京理化学工業

Rika_cleaner

ガラスに描けるキットパスやダストレスチョークを製造販売している東京理化学工業では、今回の文紙フェア大賞 金賞受賞製品の「画面クリーナー」を紹介していた。

「画面クリーナー」は、黒板ふきの形をしたもので、黒板ふきの布の部分をマイクロファイバークリーニングクロスにしたもので、小型のものはスマホ、大型はPCやタブレットの液晶画面用になっている。

黒板消し型のクリーナーは、台に木材を使った商品が何種類かあっるので、廉価版のプラスチック製ということになるだろう。

オリジナルのチエモクの「黒板消しストラップ」は、きたきつねの学校の後輩が北海道の木材を使って2003年に作って売り出したもので、評判になったとたんにコピー商品がでてきてしまたというものだ。

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2022年7月27日 (水)

2022年夏の文紙フェア:北星鉛筆

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東京の葛飾区の鉛筆メーカーの北星鉛筆は、各種鉛筆の他、木軸のノック式シャープペンシル「大人の鉛筆」、「鉛筆屋のボールペン」など木軸の筆記具類を製造・販売している。

少量多品種のOEM生産もおこなっていてフットワークの良いメーカーだ。

100円ショップのダイソーの新業態の店舗「Standard Products by DAISO(スタンダードプロダクツ バイ ダイソー)」で販売され話題になっている「CRAFTSMAN PENCIL 12set 」の製造をおこなっているのも北星鉛筆だ。

「CRAFTSMAN PENCIL 12set 」は6B〜4Hの12硬度の鉛筆を缶ケースに入れ、鉛筆の外面塗装を、それぞれの芯の濃度に合わせた12段階の色にするなど非常に良くできた製品になっている。

Kitaboshi_daiso_2

現在は、12本セットに加えて6B〜Fの硬度を個別に6本入りの紙箱や、単品の提供もすすめている。

ダイソーの独自ブランドのOEM製品だと思っていたけれど、ノンブランドの製品として製造したものをダイソーが専売するというちょっと変わった扱いの製品らしい。確かにケースや鉛筆にダイソーの文字ははいっていない。

ダイソーでは、OEMのオリジナルブランド商品やメーカーとのダブルブランドの商品などが多くなっているのだけれど、「ちょっといいのが、ずっといい。」という100円ショップとは一味違った商品を扱っているということで、ノンブランドということにしているのだろうか。

新業態「Standard Products」の店舗は増えていくことになるようなので、特に問題がないということだろう。

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2022年7月26日 (火)

2022年夏の文紙フェア

浅草橋の共和会館で開催していたステーショナリー情報委員会主催の「夏の文紙フェア」に三年振りで行ってきた。

文紙フェアもCOVID-19の感染症対策で、密にならないよう平台を使った展示にしていた。

参加企業は37社で、おなじみの顔ぶれに加え、今年1月の新春文紙フェアで文紙フェア大賞金賞受賞を受賞したハリマウスもきていた。

日本の油性ボールペンやローラーボールペンのパイオニアのオートは、最近商品を絞ってきているのが気になったけれど、中国で製造していた製品も国内での製造に切り替え品質を高めるということで安心した。

オートは金属軸の筆記具が売出し、筆ボールなど良い商品が多いので頑張ってほしい。

呉竹は、化粧ふでぺんと速乾の筆ぺんを紹介していた。パイロットに対抗して筆ペンの顔料インクを速乾タイプにしたものを追加するということだ。当面従来品も併売するということだ。

コレクトは、ロングテール商品のB6の情報カードを継続して製造販売していて有り難い。

紫外線硬化接着剤BONDICを販売しているSpirit of Wonderは、新商品として軟質の紫外線硬化接着剤「UVBondyゴム状硬化」と透明で変色しない紫外線硬化接着剤「UVBondyクリスタル透明」を紹介していた。

「UVBondyゴム状硬化」は衝撃に強く、柔らかいので電線などの柔らかい素材の修理などに便利だろう。

片手で簡単にテープを貼ることのできるハリマウスは、非常に良い商品なのに、なかなか知名度が上がらず苦戦しているようだ。テープ幅の広い製品も求められていても製造に入れないようだ。

オフィス用品の製造販売のアスカでは、リモート会議やグループ学習に使えるホワイトボードを紹介していた。

ビュートジャパンでは、契約書などに使う製本テープをA4サイズにプレカットした「袋とじ製本テープ」が便利そうだった。

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2022年7月25日 (月)

FRAT#4:サンビーの新しい挑戦

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事務用スタンプとインクパッドの製造メーカーサンビーは、これまで事務用の製品しか作っていなかったけれど、女性社員のアイデアを生かして新たなスタンプ関連商品ブランドの「サンカケル」と消しゴムのはんこ作家やイラストレーターとコラボしたゴム製スタンプ、浸透印、シーリングスタンプなどを売り出すことにしたようだ。

消しゴムスタンプ作家のeric、とみこはん、かよのこ♪、イラストレータのサタケシュンスケ、ANZとコラボしている。

サンビーは、同業のタイヨウトーマとスタンプの量産技術があるけれど、デザイン性のある商品にはあまり興味がないように感じていたけれど、ようやく重い腰を上げたということになる。

新しい商品は、従来製品に比べると価格帯が違っているし、従来の文具店だけでなく、雑貨店などの新しいチャンネルを開拓することが必要なので営業が大変になるだろう。

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2022年7月23日 (土)

FRAT#4:富国紙業「Book Wrapper」

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各種紙製品の販売をしている富国紙業では、皮や織物風の特殊なテクスチャーの紙をつかった本のカーバー「Book Wrapper(ブックラッパー)」が面白いと思った。

「Book Wrapper」は富国紙業のWRAPALLET(ラパレット)シリーズの新製品で、テクスチャーの違う紙が5枚セットがありA6判、新書、B6判用のSとB6判、四六判、A5判用のMサイズが用意されている。

価格は別として書店のお仕着せではなく好みのブックカバーを使うのはおしゃれだろう。

この種の商品は、パケージのまま店頭に置いてあっても、使い方がわからないので製品の特徴が訴求できないという問題があるので、サンプルを置くなどの販売店との連携が必要になるだろう。

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2022年7月22日 (金)

FRAT#4:ノウト「フェーズフリー文具」と「トリック下敷き」

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オリジナル文具やノベルティ文具を開発しているノウトでは、クリーニングのタグに使われている耐洗紙を使ったノート「洗えるA5耐洗紙ランドリーノート」と「ウキウキノート」が面白いと思った。

洗えるA5耐洗紙ランドリーノートは、水に強い用紙を使っているので、水害時や雨に濡る場面でも使えるノートになる。

ウキウキノートは、表紙に浮力を持たせた防水ノートで、水害時や河川や海上での作業中に落としても水に浮くというノートだ。

トリック下敷きは、半透明の下敷きに消しゴムの消しカスが印刷されているというもいたずらの道具だ。

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いずれの商品も面白文具で本気で実用品を目指していないところがいい。

ノウトの製品はページが印刷された「ノンブルノート」以外は「錯視トリックノート」、色で覚える単語帳「イロタン」など面白路線を売りにしているようだ。

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2022年7月21日 (木)

FRAT#4:あたぼうステーショナリー

Atabo_marugennkou

飾り原稿用紙を展開しているひとり文具メーカー「あたぼうステーショナリー」では、新製品の「○ふで箋」を見てきた。

○ふで箋(まるふでせん)は、円形の紙を使った原稿用紙で放射状にマス目が並んだものと普通のマス目が並んだものの2種類。

用紙に合わせた円形の経木のオリジナルの箱が限定で用意されているのも面白い。

この種の紙製品はマニアがいるし、生産量も限られていているので、一定数は売れるのだろう。ないと思うけれど、馬鹿売れしても困るだろう

あたぼうステーショナリーの従来のシステム手帳用リフィルの「スライド手帳」や「じゃばらんだ」は、非常に実践的なものなので、システム手帳のリバイバルが始まっているので、もっと評価されてもいいような気がする。

きたきつねはもうスケジュールに追われるような生活から完全に遠ざかっているので、使うことはないけれど、スライド手帳やじゃばらんだは現役であれば確実に使っているだろう。実は似たものを自作したこともある。

システム手帳の良いところは、一般的な手帳と違いリフィルを自由に組み合わせることができることと、オリジナルのリフルを作ることができるところだ。

1989年代の終わりから1990年代のシステム手帳ブームのときには、PCとプリンターでオリジナルリフィルを作ることが流行っていて、パソコン通信などでリフィルのテンプレートが公開されていた時期もあった。

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2022年7月20日 (水)

合同展示会FRAT#4

Frat2022

イベント、キャンペーン、展示会、パーティー等の企画、運営などを行っている合同会社FRAT主催の文房具と雑貨の展示会に行ってきた。

ひとり文房具メーカーや新たな商品開発を始めたベンチャーメーカーなど28社が参加していた。

展示会としては規模は小さいけれど、それぞれが新しいコンセプトの商品を展示していた。どちらかというと純粋な文房具というよりも雑貨に近く、趣味性の高い商品が多かった。いくつか、販売戦略次第では面白い製品になりそうなものも見られた。

展示会の性質が違うけれど、同時期開催のISOTに比べると、出展社が元気で生き生きとしている雰囲気が良かった。

企業規模や生産量、ターゲットの店舗にもよるのだろうけれど、全体に価格帯が高めで、購買層が限られるだろうと感じた。

というか、製品開発のターゲットをよく考えていないと感じるものが多く、面白いからとか品質が良いから売れるのではという思い込みが強いのではなかろうか。

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2022年7月19日 (火)

ISOT2022:日販「フォンテ」にガラスペンと筆ペン

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日販の廉価版万年筆シリーズフォンテ(fonte)には万年筆とローラーボールペンがあって、色違いのキャップ、インクを組み合わせて販売していたが、新たに最近流行のガラスペンと筆ペンが加わった。

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ガラスペンは、つけペンなのでキャップは持ち運ぶ際の保護のためになるだろう。

任意のペンとキャップを組み合わせることのできる専用什器が用意されている。

フォンテは、ISOT2019に登場した「Hmmm!」ブランドの万年筆で、キャップ付きで660円だったものを、キャップ別売にして組み合わせできるようにして935円と価格アップを図ってきている。

油性ボールペン、ゲルボールペンなどのバリエーションも考えられるので、どう展開していくか興味ある。

フォンテシリーズは、基本的に日販と提携している書店での販売が中心となるようだ。

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2022年7月18日 (月)

ISOT2022:第一合成「パーソナル ホワイト ボード(WIPE)」

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ボックスコンテナー、プラスチック製段ボールケースの製造メーカーの第一合成株式会社が、創業50周年目の新たな挑戦として作ったのが「WIPE」ということだ。

WIPEは、持ち運びを前提としたカバーの付いたA4サイズのホワイトボードなのだけれど、カバーの裏側全面がイレーサーになっているので、ボードに書いた文字を一気に消すことができるという特徴がある。

カバーにはホワイトボードマーカーのためのペンホールダー、資料を入れることのできるポケットがある。

リモート会議の時にメモを見やすくするために自立できるようになっている。

コンセプトは日本文具大賞デザイン部門のグランプリを受賞したコスモテックの「wemo paper flip board」と同じだが、WIPEは机置きではなく携帯することをデザインのポイントにしている。

携帯型のホワイトボードは、欧文印刷の「nu board (ヌーボード)」やアスカの「ホワイトボード」など先行商品が多数ある中で、大型のイレーザーというだけではパンチが弱い印象だ。

これからどう文房具の流通に乗せることができるかが課題だろう。

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2022年7月17日 (日)

ISOT2022:MORRIS「JUST STICK」

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韓国の筆記具メーカーのモリス(MORRIS)は、ノック式マーカーの「ジャストスティク(JUST STICK)」シリーズを紹介していた。

蛍光マーカー、カラーマーカー、ホワイトボードマーカー、油性マーカーなどが全てノック式になっている。

モリスでは先端の封止機構について特許を持っているということだ。

デザインもスマートで、ノックもスムースな印象だった。

日本国内では各社からノック式マーカーが発売されているので、どう売り込むのか気になるところだ。100円ショップのダイソー辺りが目をつけるかもしれない。

ノック式マーカーといえばずいぶん昔にチャッカマンで有名になった東海が VESTAのブランドで作っていた「オスト(OSTO)」を思い出す。今は売られていない。

2000年代の初め頃に東海の特許が切れたようでゼブラ、ぺんてる、寺西化学など各社からノック式マーカーが発売されて現在に至っている。海外のメーカーも製造しているようだ。

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2022年7月15日 (金)

ISOT2022:ゼロジテック「ZERO G ball 15°」


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韓国の株式会社ゼロジテック(ZEROGTEC)が新しいコンセプトのボールペン「ZERO G ball 15°」を紹介していた。定価は1,800ウォンということだ。

ゼロジテックは、2021年5月に創業した筆記具の製造・販売のスタートアップ企業ということだ。

「ZERO G ball 15°」はペン先が軸の中心線に対して15度傾いていて、筆記する時に、ペン先が紙に対してより垂直に近い角度で接するようになるというものだ。

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ボールペンは垂直に近い角度で書くのが理想で、その場合ボールがスムースに回転して、インクが紙に均等に転写されることになる。メーカーによっては筆記角度を60度以上を推奨しているとことがあるくらいだ。

ボールペンを寝かせて使うと、ボールが紙と当たる面積が小さくなりインクが出にくく字がかすれるだけでなく、ペンチップの金具が摩耗してボールが飛び出すトラブルも起こる。

特に、左利きの人がボールペンを使う時には、筆記角度が悪くボールを押し込む方向で使うことになるために、ボールが回りにくく、インクが出ないため字がかすれる、手の側面が筆記した跡をこすってしまうという問題がある。

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2022年7月14日 (木)

ISOT2022:Maepyo Chemical「DUO CUT」

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Maepyo Chemicalは韓国の朱肉、スタンプパッド、プラスチック成形の事務用品のメーカーで、今回ははさみとカッターを組み合わせた「DUO CUT」を紹介していた。

「DUO CUT」は、ハサミの刃の片方にカッターを組み込んだもので、以前ドラパスからが販売されていた「おもしろはさみカッター」と同じ構造のものになる。「おもしろはさみカッター」はすでに販売が終了している。

今回は3種類のモデルを紹介していて、いずれも韓国での販売価格は18,000ウォンということだ。

調べてみると、2021年4月に終了したMakuakeでプロジェクトがあって、そちらに「DUO CUT」についての詳細な情報がある。

はさみとカッターを組み合わせるというアイデアは面白いのだけれど、道具としての使い勝手が悪いような気がする。

類似の商品としては、サンスター文具のハサミの鞘がカッターになっている「カッター付はさみ」がある。こちらの方が実用的なような気がする。

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2022年7月13日 (水)

ISOT2022:日本文具大賞「デザイン部門」

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日本文具大賞「デザイン部門」の受賞商品できたきつねが気になったものをピックアップしてみる。

グランプリはコスモテックのWEB会議用のアナログホワイトボード「wemo paper flip board」で、再生紙のボードの表面に特殊コーティングして、専用ペンとイレーザーをセットにしたものだ。

色をカメラ映りを前提として18%のグレーに近い色にして、ボードを手に持つだけでなく自立させることも可能で、記入した文字や描画した線が時間をおいてもきれいに消すことができるという。

ただ必須のものかといえばそこまでいかない、あったらいいな程度の製品のようなきがしてならない。

エントリーしたコスモテックも優秀賞はあってもグランプリまでは考えていなかったのではないだろうか。

これがグランプリということはエントリーされた製品はちょっと低レベルだったようなきがしてならない。

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2022年7月12日 (火)

ISOT2022:日本文具大賞「機能部門」

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日本文具大賞「機能部門」の受賞商品できたきつねが気になったものをピックアップしてみる。

グランプリのレイメイ藤井「先生おすすめ 魔法のザラザラ下じき」は、表面がドットになっていて、文字を書く時にそのザラザラの感覚が手に伝わることで、文字の形と手の動きが一致して、イメージ通りに正しい文字が書けるというものらしい。

サイズはA4、B5が用意されている。ドットの大きさは幼児-小学生低学年向けが0.6mm、小学生低学年-中学生向けが0.3mmということだ。ドットのピッチは、不明だけれど、写真を見る限り小学生低学年-中学生向けで10mmに20ドットが配置されているようなので、0.5mmピッチのようだ。

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2022年7月11日 (月)

ISOT2022:日本文具大賞

今年もISOTが選定する日本文具大賞受賞文房具が展示されていた。

「機能部門」、「デザイン部門」にエントリーした文房具の中から事前に選ばれた優秀賞の中から、開催初日にグランプリが発表される形になっている。

日本文具大賞は、2021年5月18日以降に発表された新製品の中から各メーカーが有料でエントリーしたものの中から、5名の審査委員が「機能部門」、「デザイン部門」の2部門について、それぞれ5点の優秀賞を選び、さらにその中からグランプリを選ぶ形になっている。

グッドデザインなどと同じエントリー形式なので、如何に優秀なものでもエントリーされなければ、賞に該当しないということが起こってしまう。

文房具に関する賞としては、2021年12月の「Bun2大賞」、2022年2月に発表された『文房具屋さん大賞2022』、5月の「文房具総選挙2022」がある。それぞれの賞は。新製品のノミネートや選考方法が違っているので、それぞれ大賞の受賞商品が違っている。

ただ、日本文具大賞に比べると選考対象の範囲が広く、日本の文房具を代表するものが選考されている。

それらに比べると、過去も含めて日本文具大賞の受賞商品は随分見劣りのする感じは否めない。審査委員の苦労も目に見えるようだ。

機能部門では グランプリにレイメイ藤井「先生おすすめ 魔法のザラザラ下じき」、優秀賞としてほぼ日「ほぼ日ノオト」、プラス「くるっと」、印友舎「ドアPETAハンコ」、紀寺商事「スキナイロイレテーナ」の4商品となっていた。

デザイン部門のグランプリはコスモテック「wemo paper flip board[WEB会議用ビジュアル筆談ツール]」、優秀賞は寺西化学工業「ギター 大正浪漫 ハイカラインキ」、KAWAGUCHI「Cohanaトレイになる筒箱の道具入れ」、TRINUS「フレルコノート」、スカパーJSAT「海のクレヨン」の4商品となっていた。

受賞したメーカーの大部分はISOTの会場に出展していないというのも象徴的だろう。

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2022年7月 8日 (金)

ISOT2022に行ってきた

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COVID-19感染症のパンデミックを避けて、見本市に行くのを避けていたので、3年ぶりに東京ビックサイトで開催している国際 文具・紙製品展(ISOT2022)に行ってきた。

東京オリンピックのプレスセンターになっていたため東館も久しぶりだった。

近年ISOTは出展メーカーが減ってしまい、魅力が低下していたけれど、今回はさらに規模が小さくなってしまっていた。

巨大な展示会場の片隅に7列62ブースともう過去最低規模になったようだ。62のブースもメーカーばかりではなく、業界紙や資料配布コーナーがあるので、実質の少ない。

国内メーカーは主要メーカーの出展はなくなり、海外メーカーは韓国と中国などがわずかに来ていた。

特別後援の一般社団法人 全日本文具協会もブースを出していないかった。完全にお付き合いレベルになってしまったようだ。

日本文具大賞もエントリーが偏っているのか、これが日本の文房具のトップレベルなのかと思わせるような製品が受賞している受賞していた。

エントリー数は不明で、ISOTに参加しないメーカーの製品がグランプリや優秀賞を受賞するというねじれた状態も続いている。

大手メーカーや卸会社などは、同時期に個別に見本市を開催するようになっていて、ISOTの役割もそろそろ終わりなのだろう。

きたきつねも今回が最後の参加とするつもりで来たので、惨めな最後を見ずに済みそうだ。

それにしても1回目、2回めのISOTのおまつりが懐かしい。バブルの最後の盛り上がりだけだったのだろうか。

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2022年7月 3日 (日)

荒木博之:世界「失敗」製品図鑑(日経BPマーケッティング)

文房具も毎年毎年新しい製品が発売されているが、ヒットまではいかないものの、売れる商品になって市場に残る製品は限られてくる。

多大な経費を投入して失敗するのは大きな痛手になる。それほどの経費でなくても失敗はやはり避けたいものだ。

いろいろな製品が失敗するのにはそれなりの原因があって、失敗の事例を知ることは失敗を回避するために必要だろう。

この本は、これまで実際に作られた製品やサービスの失敗について、「どういうものやサービスだったのか」、「どのようにして失敗に至ったのか」、「なぜ失敗したのか」、「私たちへのメッセージ」の4項目で整理してあって分かりやすい。

取り上げられている製品やサービスをきたきつねはほぼリアルタイムで知っていいて、実際に使ったこともあるし、当時の社会的な背景もわかるので興味深く読むことができた。

他山の石とするには、企画や開発に携わるならば読んでおくといいだろう。

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2022年7月 2日 (土)

ダイソー:抗菌シャープペン サイドノック

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ダイソーの文房具コーナで新製品の「抗菌シャープペン サイドノック」をみつけた。芯径0.5mmの2本入り110円だ。このシャープペンシルは韓国製ということで、珍しい。

ダイソーで販売されているのは、サイドノックのシャープペンシルはぺんてるの「テクニノック」に続いて2種類目ではないだろうか。

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本体横のノックボタンを押すと、口金が出てきて、次のノックで芯がでてくる。後端のキャップを外すと消しゴムが入っていて、その消しゴムを取り外して芯をいれることになる。色はグレーの1色のようだ。

商品としては、普通のノック式シャープペンシルで、簡易なデザインでそれほどの特徴はない。

抗菌となっているけれど、COVID-19に効果があるわけでもないようだ。これまで抗菌をうたって成功した商品は見たことがないので、あまり関係ないだろ。

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2022年7月 1日 (金)

2021年度の筆記具類の生産販売統計

文房具の業界紙「クリップス」(2445号6月25日発行)に経産省の2021年の繊維・生活用品統計から筆記具類の生産販売状況を整理していて、なかなか興味ある内容になっている。

筆記具全体では、シャープペンシルの生産量とと修正テープの生産量・販売金額が微減以外、前年よりも増えている。修正液の生産量が増えているので、修正テープの減少は何か別要因があるかもしれない。

COVID-19の家籠もりの影響なのか画材の販売が増えていることも見えている。

ボールペンは生産量、販売金額ともに前年よりも顕著に増えている。ボールペンの生産量は17億5千7百万本で、そのうちゲルボールペンを含む水性ボールペンが84.2%で油性ボールペンが15.8%と、ゲルボールペンが主流になってきていることが明らかだ。

OKB48の最近の傾向からも水性ボールペンが優勢になっていることと同じ流れが見えている。

ゲルボールペンは、筆記の滑らかさや色のバリエーションの豊富さからみてもさらに増える予想ができる。

シャープペンシルで面白いのは、販売数量よりも販売額の増加が多いことで、販売単価が明らかに増えているようだ。中高生のシャープペン需要が中級品以上の商品に向かっていることの現れといえるのだろう。

単価を計算してみるとボールペン全体で43.4円、シャープペンは154円と明らかにシャープペンの方が高くなっていてることからも、中級品以上の商品が多めの傾向が読み取れるようだ。

ボールペンに関しても、油性ボールペンの単価が69.3円で、水性ボールペンの38.5円と比べると高めで、油性ボールペンの方が低価格の普及品の割合が減っているように見える。油性では多機能、多軸などの高めの商品が多いというイメージなのだろうか。

日本筆記具工業会総会で紹介されたデータということで、古い資料は政府統計ポータルサイトe-Statで年報を見ることができる。

「クリップス」は月3回発行なので、速報性があるだけでなく、統計情報、文具屋さんドットコムがWebで実施しているユーザーアンケート結果など有効な情報が多いような気がする。

COVID-19が蔓延するようになってから、Webで公開されているので、バックナンバーも読むことができる。

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