google.com, pub-7269144570220091, DIRECT, f08c47fec0942fa0 ISOT2022:ゼロジテック「ZERO G ball 15°」: きたきつねの文房具日記

« ISOT2022:Maepyo Chemical「DUO CUT」 | トップページ | ISOT2022:MORRIS「JUST STICK」 »

2022年7月15日 (金)

ISOT2022:ゼロジテック「ZERO G ball 15°」


Zero_g_ball_3

韓国の株式会社ゼロジテック(ZEROGTEC)が新しいコンセプトのボールペン「ZERO G ball 15°」を紹介していた。定価は1,800ウォンということだ。

ゼロジテックは、2021年5月に創業した筆記具の製造・販売のスタートアップ企業ということだ。

「ZERO G ball 15°」はペン先が軸の中心線に対して15度傾いていて、筆記する時に、ペン先が紙に対してより垂直に近い角度で接するようになるというものだ。

Zero_g_ball_1

ボールペンは垂直に近い角度で書くのが理想で、その場合ボールがスムースに回転して、インクが紙に均等に転写されることになる。メーカーによっては筆記角度を60度以上を推奨しているとことがあるくらいだ。

ボールペンを寝かせて使うと、ボールが紙と当たる面積が小さくなりインクが出にくく字がかすれるだけでなく、ペンチップの金具が摩耗してボールが飛び出すトラブルも起こる。

特に、左利きの人がボールペンを使う時には、筆記角度が悪くボールを押し込む方向で使うことになるために、ボールが回りにくく、インクが出ないため字がかすれる、手の側面が筆記した跡をこすってしまうという問題がある。

「ZERO G ball 15°」はペン先が垂直に近い角度に保たれるので、摩擦がなく軽く掛けて、無重力のような書き味になるというということのようだ。

Zero_g_ball_2

メーカーの説明では、従来のボールペンの欠点を改良した韓国が世界で初めて開発したボールペンということだ。

しかし、同じような目的でペン先の角度を変えたボールペンはこれまでも何種類か発売されているけれど、多分20年くらい昔なので開発者は知らないのかもしれない。

Zero_g_ball_4

2003年にアメリカのサンフォードから「ペンデュラム」が発売されいて、これはもう販売していない。2004年にはイギリスのコールズペンから発売された「ヨーロペン」で、現在も入手可能なようだ。発売時期は不明だけれどアメリカのマップドから左利き用として発売された「Maped Visio Pen」こちらも流通在庫があるようだ。

このように「ZERO G ball 15°」と類似した製品はこれまでもある。ただこの製品は、これまでのものと比較するとうまくデザインされていて、特殊な感じはしないし、リーズナブルな価格に収まっているようだ。

気になっているのは、リフィルのことで、ペンチップを15度曲げているのが、従来のもののように通常の真っ直ぐなものを無理やり曲げて収めているか、最初から曲がった状態のリフィルなのかというところだ。

「ZERO G ball 15°」が定価200円くらいで発売されるならば、売れるような気がする。

|

« ISOT2022:Maepyo Chemical「DUO CUT」 | トップページ | ISOT2022:MORRIS「JUST STICK」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ISOT2022:Maepyo Chemical「DUO CUT」 | トップページ | ISOT2022:MORRIS「JUST STICK」 »