google.com, pub-7269144570220091, DIRECT, f08c47fec0942fa0 ハンダゴテを使った壊れたプラスチックの修理: きたきつねの文房具日記

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2023年1月27日 (金)

ハンダゴテを使った壊れたプラスチックの修理

Plastic_welding_8

2021年にハンダゴテを使って割れたプラスチックを修理する方法を試したが、その後、力がかかる部分はハンダゴテで融かして付けるだけではすぐ壊れることが分かったので、力がかかるところでは、ステンレスの金具をハンダゴテで埋め込む方法を使うことにした。

滅多にプラスチック製品を壊すことがないので、あまり試すことができていないけれど、治したものは見た目は悪いけれど十分な強度がある。

車のプラスチックのバンパーや部品を修理するために電熱を使ってホットステープルチップ、プラスチック溶接チップを埋め込む専用のプラスチック溶接機があるけれど、小物の修理にはハンダゴテで十分だと思う。

ホームセンタを回っている時に面白い釘があったのでそれを使ってハンダゴテの先を改良してみた。

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ハンダゴテの先端に付けたのは、シージングネイルという壁の下地材を固定する釘で、頭が直径1cm位大きなものになる

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この釘をハンダゴテの先と入れ替えて使うことにした。

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プラスチックの接合部に埋め込む金具は、複雑な形状にするのは無理なので、ステンレスをリングにしたものを使うことにした。

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ステンレス線を、ドライバーの金属軸に巻きつけてリングに切り離すことで簡単に作れる。

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止めるプラスチック部品の大きさに合わせて、ステンレス線の太さと、ドライバーの金属軸の太さで何種類か作った。

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このリングを割れた部分に置いて熱くなったハンダゴテの先の円盤を押し付けて、押し込むことで割れた部分は固定することができる。

子供のおもちゃが割れたときなどにもつかえるだろう。

色々なプラスチックの融解温度を表にしてみた。大体100から170℃で融けるのでハンダゴテの温度で十分熔着できる。実際には塩ビのように融点は高いけれど70℃くらいから軟化するので、それほど高い温度でなくても作業できるだろう。逆に、ABS樹脂のように融点が低いけれど、軟化しにくいものは作業が難しいようだ。

各種プラスチックの融点

プラスチックの種類 記号 融点(℃)
低密度ポリエチレン LDPE 130
高密度ポリエチレン HDPE 141
ポリ塩化ビニル PVC 80-210
ポリプロピレン PP 168
ポリスチレン PS 100
ABS樹脂 ABS 100-110
AS樹脂 AS 115
ポリカーボネート樹脂 PC 150

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